小児の弱視は2-5%が発症する世界共通の眼疾患です。完治させるには、約1年間に渡り、継続的な視能訓練が必要です。しかし訓練に飽きてしまう子や、経済的な理由で通院できない子が多く存在します。本研究では、日本発のゲーム、アニメ、マンガといったエンタテイメントの力によって、楽しみながら継続的に視能訓練を行うシステムを実現し途上国の子供たちに広めます。弱視の子供たちが、着実に回復できる世界を目指します。
助成額 1,000万円
研究代表者
電気通信大学 大学院情報理工学研究科
特任准教授
共同研究者
北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科
教授
障害、依存症、貧困、被災、子育て、介護など、様々な困難を抱え、社会から取り残されてきた当事者の活動や暮らしの中から生まれ育ってきた、自分を助け、励まし、活かすことをテーマとする当事者研究というアプローチを用いて、他分野の専門家と協同して、どのタイミングでどのような支援が必要かを明らかにし、その研究結果を社会プログラムとして様々な組織(刑務所、企業、教育機関、NPO、自治体など)に実装します。
助成額 1,000万円
研究代表者
東京大学 先端科学技術研究センター 当事者研究分野
准教授
電子デバイスは我々の暮らしに欠かせません。一方で近年、電子デバイスの生産量が急増し、金属や石油など枯渇性資源の消費が加速しています。また、大量の電子ゴミが発生し、人体への悪影響や環境破壊を招いています。本研究では、持続生産可能で環境に優しい夢の新素材「植物ナノセルロース」を原料として、電子デバイスに必要な絶縁体・半導体・導体を創り出し、全て植物由来の循環型エレクトロニクスの実現を目指します。
助成額 1,000万円
研究代表者
大阪大学 産業科学研究所 自然材料機能化研究分野
准教授
日本を含む先進国で高度経済成長期に経験した有害金属による動物や人における環境汚染が、現代のアフリカ地域において進行しています。獣医・保健医学・農学・工学・経済学など様々な分野を集結した本研究により、どの程度汚染が進行しているのか、どのような対策を行うことが必要なのかを科学的に解明することで、アフリカ地域の鉛などの金属汚染の対策を行い、動物と人が健康に暮らせる世界の創成に貢献したいと考えています。
助成額 1,000万円
研究代表者
北海道大学 大学院獣医学研究院 環境獣医科学分野
助教
(2020年4月現在、敬称略、五十音順)