調査研究
研究会一覧2023年度
日本とラテンアメリカ・カリブ諸国との関係:新たな国際環境の下での協働の可能性
概要
本研究は、日本とラテンアメリカ・カリブ(LAC)諸国との関係について総合的な研究を行う。2000年代以降、LAC地域において日本は中国との競合に直面した。日本政府は積極的に同地域に関与する政策に転換し、政治面・経済面ともに関係は深化した。現在の米中対立の新しい国際環境において、日本が外交政策・戦略を見直し、大国やその他の国々とどう関わっていくかを検討する必要がある。本研究では日本のLAC地域諸国に対する政策は、米中競合の新たな国際環境の中で、LAC諸国に同盟を求めるソフト・バランシング戦略になったと考える。従来ソフト・バランシングは外交、同盟、国際的な制度、経済メカニズムを用いて脅威を最小化する戦略である。本研究では、日本が外交、国際取り決めや枠組み、経済関係を通じて、LAC諸国との関係を深めて中国との競合に対峙しようとしていることを示す。
期間
2022年4月〜2024年3月
研究会メンバー
役割 | メンバー |
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[ 主査 ] | 山岡 加奈子 |
[ 委員 ] | Gabriel Garcia(University of Wollongong Senior Lecturer) |
※(注記)所属は研究会発足時のものです。
予定する研究成果
- 英文外部出版単行書