先輩からのメッセージ

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TMさん プロフィール写真


私は大学と大学院で金属材料を専攻し、社会人として最初の職場に日本の材料メーカーを選びました。
入社当初は国内向けの製品のみを手がけていましたが、「世界の扉を開く」ことを目標にしながら、徐々に海外の大手エンジンメーカーとも仕事をするようになりました。仕事面で困難に直面することは多々ありましたが、同僚や顧客とのコミュニケーションを通じて多くを学びました。この会社に約15年間勤務し、航空機エンジン向け部品の技術開発やプロジェクトマネージャーを担当しました。
その後、ボーイング ジャパンに転職し、それに伴って立場も大きく変わりました。前職では、航空部品の製造者でしたが、今度はそれらの部品を使用する立場になりました。前職での経験を活かして、ボーイングでは航空機に使用する金属部品の製造プロセスの評価や技術的な問題解決へのサポートを担っています。

理工学系分野を選択した時期・理由

実は、子供の頃は数学が好きではありませんでした。でも、物理や化学は物事を理論的に説明する必要があり、そこがとても面白く感じました。
自分のキャリアとして航空宇宙業界に関わる製造業に携わりたいと思ったきっかけは、高校1年生の時に見た映画です。映画は宇宙飛行士三人が乗った往還機が宇宙で動作不能になり、彼らを無事に地球に帰還させるために地上のエンジニアたちが試行錯誤する、といった実話に基づいたストーリーです。
子供の頃は宇宙飛行士になる夢がありましたが、映画を見て自分もエンジニアになったらあのような素晴らしい経験が出来るのではないかと思い、宇宙飛行士よりもエンジニアになることが私の目標となりました。
なぜ専攻に航空工学ではなく、金属材料を選んだのかと言うと、当時JAXAの方の講演会で聞いた言葉がきっかけです。その方は「ロケットを作るためには色々な分野の専門家が必要」と説き、私は金属材料は必ず必要になるのではないかと思いつきました。
金属素材を学ぶことは本当に面白くて、材料を顕微鏡で観察して評価する、という学問は自分にとても合っていました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

ボーイングでの私の仕事は、航空機部品の製造立ち上げのサポートです。ボーイングに納入される様々な航空機部品の製造工程を書類上、及び現場で確認します。サプライヤー企業ごとに多様な製造プロセスがあるため、私自身まだまだ技術的に学ぶことが多くあり、とても刺激的な毎日です。
同時に、私自身がこれまでに培った知見を活かしながら、サプライヤー企業の問題解決をサポートすることに、大きなやりがいを感じています。
また、ボーイングにはさまざまな専門知識を有するエキスパートが多くおり、彼らと一緒に働けることもこの会社の魅力のひとつです。仕事を通じて彼らから知見や技術を習得できる、大変貴重な経験を日々積み重ねています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

学生の皆さん、こんにちは。自分の進路を考えることは、とても悩ましい事であると同時に、未来を想像するとても楽しいことでもあります。
私は決して最初から得意なことを仕事にした訳では無く、自分の好奇心の赴くままに進み、その時点でやるべき事を一つずつクリアしながら、今の場所にたどり着いています。学生時代の自分を振り返れば、ボーイングで働くことなど想像もしていませんでした。
遠い将来の事まで入念に見通すのは無理な話だと思います。でも、「自分がこうなりたい」というイメージがあれば、その時々の環境に柔軟に対応しつつ、きっとその一歩先が見えてくるのではないかと思います。エンジニアの仕事は課題を一つずつチームで解決していくことであり、それによって自身の成長にも繋がると確信しています。この分野に興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019

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