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FXの取引時間は?為替取引が活発になる時間帯

FXは24時間取引が可能であり、自身のライフスタイルに合った取引を行えます。しかしいつでも取引に適しているかと言えばそうではありません。取引に気をつけなければならない時間帯も存在します。

各時間帯や市場の特徴を押さえることで、無駄な取引を減らせ思わぬ損失を未然に防ぐことも可能です。本記事では、FXが24時間取引できる仕組みや取引に適した時間帯、注意すべき時間帯などについて詳しく解説します。

  • 土日・メンテナンス時間を除く
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目次

  1. FXの取引時間
    1. 原則平日・祝日(元日は除く)のほぼ24時間取引可能
    2. FXには夏時間(サマータイム)と冬時間(米国標準時間)がある
  2. FXの取引ができない時間
    1. 土日はFX取引ができない
    2. 年末年始は要注意、元日は取引ができない
    3. 各国の祝日は取引可能、ただし流動性の低下に注意
    4. クリスマスは営業時間を短縮する可能性が高い
  3. 為替市場の値動きが活発になりやすい時間帯
    1. 東京市場(日本時間8時から)
    2. ロンドン市場(日本時間16時から)
    3. ニューヨーク市場(日本時間21時から)
  4. FXトレーダーのタイムスケジュール例
    1. 40代男性会社員
    2. 30代女性専業主婦
  5. FXで取引をやってはいけない時間帯はある?
    1. 日本時間の早朝
    2. 重要な経済イベントの前
  6. 外為どっとコムの取引時間
    1. 夏時間
    2. 冬時間

FXの取引時間

原則平日・祝日(元日は除く)のほぼ24時間取引可能

FXは取引時間の自由度が高いのが特徴で、原則として平日および祝日(元日は除く)のほぼ24時間取引することが可能です。外国為替市場は東京、香港、シンガポール、ロンドン、ニューヨークといった世界各地で開かれており、平日であれば常にどこかの市場が動いているからです。基本的に日中しか取引できない株取引などに比べて、FXは会社から帰宅した後や真夜中でも取引が可能なため、様々なライフスタイルに合わせて取り組みやすい投資と言えます。

[画像:FXの取引時間帯]

FXには夏時間(サマータイム)と冬時間(米国標準時間)がある

FXの取引時間はFX会社によって異なり、さらに各社の取引時間は1年の中でもその時期が夏時間にあたるか冬時間にあたるかによって異なります。夏時間・冬時間は米国のサマータイム制度に基づき、それぞれ次の期間となっています。

夏時間(サマータイム) 冬時間(米国標準時間)
3月第2日曜日〜11月第1日曜日 11月第1日曜日〜3月第2日曜日

外為どっとコムの夏・冬取引時間は次の通りです。

夏時間(サマータイム)
月曜日 午前7:00〜翌日午前5:55
火曜日〜金曜日 午前6:10〜翌日午前5:55
冬時間(米国標準時間)
月曜日 午前7:00〜翌日午前6:55
火曜日〜金曜日 午前7:10〜翌日午前6:55

取引時間は各FX会社によって異なるので、取引する前に確認しておきましょう。

FXの取引ができない時間

原則として平日・祝日(元日は除く)のほぼ24時間取引できるFXですが、取引ができないタイミングもあります。

土日はFX取引ができない

FXでは基本的に、土日は取引ができません。理由は、世界各地の外国為替市場の多くが休場となるからです。厳密には、中東などキリスト教文化の影響を受けない地域((注記)1)を中心にわずかに動いている市場もあるのですが、大部分はストップしていると考えてよいでしょう。

  1. イスラーム圏のなかには休みが土日ではなく金曜日となっている国もあります。

具体的に何時から取引ができないのかはFX会社や時期によって異なりますが、土曜日の午前6時〜7時頃から取引不可となり、月曜日の午前7時から取引可能となる場合が多いようです。

土日についてはもう一つ注意点があります。土日は市場の大部分がストップしているといっても、価格の変動が起きないわけではありません。土日に災害や経済関連の重大事件など相場に大きな影響を与える事象が発生した場合、週明けの月曜日に大きく値が飛び、チャートに隙間(窓)ができることがあります。週末にポジションを持ち越していると、相場が不利な方向へ動きそうだと思っても、取引時間外のため損切りなどの対応ができません。その結果、大きな損失が出てしまう可能性もあります。このようなリスクを避けるため、週末はできる限りポジションを持ち越さない方がよいでしょう。

年末年始は要注意、元日は取引ができない

1月1日(元日)は、世界中で祝日とされ市場が休場となるため取引はできません。また、元日以外であっても年末年始は流動性が大きく低下します。相場が急変動する可能性が高く、スプレッドも拡大する傾向があるなどリスクが高いため、年末年始の取引は控えた方がよいでしょう。

各国の祝日は取引可能、ただし流動性の低下に注意

元日を除く日本の祝日は、FX取引を行うことが可能です。前述のとおり外国為替市場は世界各地で開かれており、東京市場が休場でもほかの市場が開いているためです。同様にアメリカが祝日の場合でも東京市場やほかの市場は開いており、基本的に各国の祝日でもほかの多くの市場が開いていればFX取引は可能となっています。

ただし祝日により主要市場が休場の場合、流動性の低下から急な相場変動やスプレッドの拡大等が発生しやすくなるため注意が必要です。

クリスマスは営業時間を短縮する可能性が高い

日本では12月25日のクリスマスは祝日ではありませんが、欧米の多くの地域では祝日となっており、市場も休場となって多くのFX会社で取引時間が短縮されます。また、大きな取引量を誇るニューヨーク市場やロンドン市場が休場となるため市場の流動性が著しく低下し、突発的な値動きが発生するリスクが高まるため、積極的な取引は控えた方がよいとされます。

為替市場の値動きが活発になりやすい時間帯

FXは24時間取引ができますが、相場は常に活発に動いているわけではなく、1日の中で何度か値動きが活発になりやすい時間帯があります。FXではある程度活発な値動きがある方が利益を出しやすく、多くのトレーダーは値動きが活発な時間帯に取引を行います。

下記は外為どっとコムにおける各時間帯の米ドル/円の取引量です(注記)

  • 2024年4月。オレンジのバーが買数量、水色のバーが売数量
各時間帯の米ドル/円の取引量

上記のグラフを見ると、時間帯によって取引量が大きく異なるのがわかります。

短期取引の場合、値動きが小さい時間帯に効率よく利益を出すことは難しいため、時間帯ごとの値動きの特徴について知っておくことが重要です。ここでは、上記のグラフを参照しつつ、値動きが活発になりやすい時間帯について解説します。

東京市場(日本時間8時から)

東京市場は一般的に日本時間の8時から17時までを指すことが多く、主に日本、中国、オーストラリア、シンガポールなどの市場参加者が取引を行う時間帯です。午前9時55分には基準レート(TTM)を決める「仲値」が発表され、実需筋を中心に取引が発生して値動きが活発になることがあります。仲値が決まり10時を過ぎると、値動きが落ち着く傾向にあります。

取引量のデータを見ても、午前9時から10時頃に取引量が多くなり、その後落ち着いていく様子が見て取れます。

東京市場(日本時間8時から)取引量

ゴトー日と呼ばれる5と10がつく日(5日、10日、15日など)は企業の決済日が多く、取引先に支払うドルが大量に必要になることから、ドル高・円安になりやすいといわれています。この傾向を利用して、東京市場で仲値に注目しながら取引するトレーダーもいるようです。

ロンドン市場(日本時間16時から)

ロンドン市場は日本時間の16時〜26時(冬時間は17時〜27時)頃を指し、ヨーロッパ勢が中心となって取引を行います。ユーロやポンドなどの通貨が積極的に取引され、値動きが活発になる傾向があります。19時頃になるとヨーロッパ勢は昼休みに入るため、値動きは一旦落ち着く傾向にあります。

取引量のデータも、16〜17時台に多くなった後、19時頃には少なくなっているのがわかります。

ロンドン市場(日本時間16時から)取引量

21時以降(冬時間は22時以降)はニューヨーク市場と重なっており、1日の中で最も取引が活発な時間帯となります。日中はチャートが見られないという方は、この時間帯での取引を検討してもよいでしょう。

ニューヨーク市場(日本時間21時から)

ニューヨーク市場は日本時間の21時〜早朝6時(冬時間は22時〜早朝7時)を指し、アメリカ勢が中心となって取引を行います。米ドル/円のほか、ユーロ/米ドルなどのドルストレートと呼ばれる通貨ペアが積極的に取引されます。

24時はニューヨークオプションカットと呼ばれる通貨オプションの権利行使の期限時刻となっており、これに合わせて投資家が取引を活発化させることがあります。翌1時になるとロンドン市場の仲値が決まるため、東京市場と同様に実需筋の取引によって値動きが活発になる傾向があります。

ニューヨーク市場では高い頻度で米国の重要な経済指標が発表されます。特に毎月第一金曜日(原則)に発表される米雇用統計はその後の相場の流れを決める重要な経済指標の一つとして注目されます。前述のように21時以降(冬時間は22時以降)はロンドン市場と重なるため、値動きが大きくなりやすいことも覚えておきましょう。

取引量のデータでも、21時から23時頃は突出して取引量が多くなっており、多くのトレーダーがこの時間帯に取引を行っていることがわかります。

ニューヨーク市場(日本時間21時から)取引量

FXトレーダーのタイムスケジュール例

40代男性会社員

年代:
40代
性別:
男性
職業:
会社員
家族構成:
妻(専業主婦)と子ども(中学生)が1人
取引スタイル:
取引をするタイミングは為替市場が活発になる21時以降。通勤時間やお昼休みなどの隙間時間にはスマホで情報収集をしつつ、利益が出そうなタイミングでは取引をすることも。
タイムスケジュール
6:30 起床。
6:30~7:30 出社へ向けて身支度。テレビのニュースを見ながらレートをチェック。
7:30~8:30 通勤中はスマホで情報収集。重要指標の発表などがないか確認。
8:30~12:00 午前の業務。
12:00~13:00 お昼ご飯を食べたらチャートを確認。レートが動いて利益が出ていたので、保有していたポジションを決済。
13:00~18:00 午後の業務。
18:00~19:00 帰宅しながら21時のニューヨーク市場に向けて情報収集。
19:00~21:00 夜ご飯やお風呂、明日の準備が完了。リラックスして21時を迎える。
21:00~23:00 レートが動くニューヨーク市場開始。集めた情報をもとにFX取引。
23:00 市場も落ち着きはじめたので本日のFX取引は終了。就寝。

30代女性専業主婦

年代:
30代
性別:
女性
職業:
専業主婦
家族構成:
夫(会社員)と子ども(幼稚園児)が1人
取引スタイル:
専業主婦のため、取引タイミングは家事の隙間時間。東京市場やロンドン市場の活発な時間帯を狙いつつ、余裕があれば21時以降のニューヨーク時間にも取引をしている。
タイムスケジュール
6:30 起床。
6:30~7:30 朝ご飯を用意しながら、夫と子どものお弁当を作る。
7:30~8:00 食事を済ませて夫を見送った後、幼稚園の準備。ニュースで為替情報をチェック。
8:00~9:00 子どもを幼稚園へ送り届け、帰りにスーパーで買い物をする。
9:00~11:00 東京時間がスタート。PCを開いてレートを確認すると、相場が動いていたので取引開始。
11:00~14:00 掃除や洗濯などの家事をこなす。合間にスマホでレートをチェック。
14:00~16:00 子どもを幼稚園へお迎え。帰宅後はおやつタイム後に一緒にお昼寝。
16:00~17:00 ロンドン市場がオープン。スマホでレートを確認すると相場が動いていたため取引開始。
17:00~19:00 入浴後、夜ご飯の準備開始。
19:00~21:00 夜ご飯を済ませた後、子どもを寝かしつけたらあとは自由時間。
21:00~22:00 ニューヨーク市場がオープン。大きな発表も特になく、相場もそこまで動いていないので今日は早めに寝ることに。
22:00 就寝。

FX初心者が取引をやってはいけない時間帯はある?

上記とは逆に値動きが小さい傾向がある時間帯も存在し、そのようなタイミングでの取引で利益を上げるのは難しいとされているため、初心者にはあまりおすすめできません。値動きが小さい傾向がある時間帯は次の通りです。

日本時間の早朝

日本時間の早朝6時〜7時頃は、流動性が低く値動きが小さくなる傾向があります。しかし、投機筋などが大きな取引を持ち込むと突発的に急騰・急落するリスクがある時間帯でもあります。また、スプレッドが広がりやすいというリスクもあります。そのため、この時間帯の積極的な取引は控えた方がよいかもしれません。

重要な経済イベントの前

米国の雇用統計や主要国のGDPなど重要な経済指標の発表前は、様子見ムードとなり値動きが小さくなる傾向があります。中央銀行による政策金利の発表前や主要国首脳、中銀総裁の講演といった要人発言の直前も同様です。ただし、このような経済イベントの後は一転して値動きが活発になり、リスクも高まるので要注意です。

経済指標の確認はこちら

外為どっとコムの取引時間

外為どっとコムが提供するFXサービス「外貨ネクストネオ」の取引時間は次の通りです。

夏時間

月曜日 火曜日〜金曜日 土曜日 日曜日
取引時間 午前7:00〜
翌日午前5:55
午前6:10〜
翌日午前5:55
システムメンテナンス 午前5:55〜
午前6:10(注記)2
午前5:55〜
午前7:30(注記)4
注文
発注可能時間
マーケット注文/
成行注文
午前7:00〜
翌日午前5:55
午前6:10〜
翌日午前5:55
上記以外の注文 午前7:00〜
翌日午前6:00
午前6:00〜
翌日午前6:00(注記)3
午前7:30〜
翌日午前6:00
午前6:00〜
翌日午前7:00
時間指定注文の指定可能時間 午前7:16〜
翌日午前5:44
午前7:16〜
翌日午前5:44
振替可能時間 午前7:00〜
翌日午前5:45
午前6:16〜
翌日午前5:45
午前7:36〜
翌日午前6:00
午前6:00〜
翌日午前7:00
スワップポイント振替可能時間 午前7:00〜
翌日午前5:45
午前6:16〜
翌日午前5:45
午前7:36〜
翌日午前6:00
午前6:00〜
翌日午前7:00
報告書(PDF)出力可能時間 午前7:00〜
翌日午前5:45
午前6:16〜
翌日午前5:45
午前7:36〜
翌日午前6:00
午前6:00〜
翌日午前7:00

ログインしたままの状態でシステムメンテナンスを迎えた場合には、同時間帯中に自動ログアウト処理がなされます。

火〜金曜日のシステムメンテナンス時間帯(午前5:55〜午前6:10)は、一時的にご利用いただけない時間帯がございます。

土曜日午前6:00〜同7:30は取引画面へのログインができません。メンテナンス作業の進行状況によっては、終了時刻を上記よりも延長させていただく場合がございます。

冬時間

月曜日 火曜日〜金曜日 土曜日 日曜日
取引時間 午前7:00〜
翌日午前6:55
午前7:10〜
翌日午前6:55
システムメンテナンス 午前6:55〜
午前7:10(注記)5
午前6:55〜
午前8:30(注記)7
注文
発注可能時間
マーケット注文/
成行注文
午前7:00〜
翌日午前6:55
午前7:10〜
翌日午前6:55
上記以外の注文 午前7:00〜
翌日午前7:00
午前7:00〜
翌日午前7:00(注記)6
午前8:30〜
翌日午前7:00
午前7:00〜
翌日午前7:00
時間指定注文の指定可能時間 午前7:16〜
翌日午前5:44
午前7:16〜
翌日午前5:44
振替可能時間 午前7:00〜
翌日午前6:45
午前7:16〜
翌日午前6:45
午前8:36〜
翌日午前7:00
午前7:00〜
翌日午前7:00
スワップポイント振替可能時間 午前7:00〜
翌日午前6:45
午前7:16〜
翌日午前6:45
午前8:36〜
翌日午前7:00
午前7:00〜
翌日午前7:00
報告書(PDF)出力可能時間 午前7:00〜
翌日午前6:45
午前7:16〜
翌日午前6:45
午前8:36〜
翌日午前7:00
午前7:00〜
翌日午前7:00

ログインしたままの状態でシステムメンテナンスを迎えた場合には、同時間帯中に自動ログアウト処理がなされます。

火〜金曜日のシステムメンテナンス時間帯(午前6:55〜午前7:10)は、一時的にご利用いただけない時間帯がございます。

土曜日午前7:00〜同8:30は取引画面へのログインができません。メンテナンス作業の進行状況によっては、終了時刻を上記よりも延長させていただく場合がございます。

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まとめ

FXは土日と年末年始を除いてほぼ24時間取引が可能。各時間帯の特徴をつかんで自分に合った取引をしましょう。

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