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「館蔵品展 井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の時代」板橋区立美術館で、激動の時代を見つめた画業を紹介

板橋区立美術館では、「館蔵品展 井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の時代─池袋モンパルナスから板橋へ」を、2022年4月29日(金・祝)から6月5日(日)まで開催する。

井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の画業を紹介

古沢岩美《憑曲》1948年 板橋区立美術館蔵
古沢岩美《憑曲》1948年 板橋区立美術館蔵

井上長三郎、寺田政明、古沢岩美は、画家を志して上京し、戦前は池袋モンパルナス、戦後は板橋区に住居兼アトリエを構えた。日本や西洋の画家に憧れ、フォーヴィスムやシュルレアリスムといった前衛表現に触発された彼らは、それぞれの画風を確立して独自の絵画を追い求めたのだった。

寺田政明《樹は見ている》1987年 板橋区立美術館蔵
寺田政明《樹は見ている》1987年 板橋区立美術館蔵

井上長三郎は、作品を通して問題の裏側に隠された真実を明らかにしようと試み、戦後はユーモアを交えつつ人間や社会の本質を問い続けた。寺田政明は、戦前から木の芽や虫、魚といった生き物を題材に、それらを慈しむような作品を手がけている。そして古沢岩美は、シュルレアリスムなどに関心を抱き、戦後に復員したのちには、自らの従軍体験に基いて戦争とエロスをテーマに力強い作品を描き続けた。

井上長三郎《議長席》1971年 板橋区立美術館蔵
井上長三郎《議長席》1971年 板橋区立美術館蔵

「館蔵品展 井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の時代─池袋モンパルナスから板橋へ」では、激動の時代にあって、生涯にわたり自らの絵画表現を追求し続けた彼ら3人の画業を紹介する。

展覧会概要

区制施行90周年記念 館蔵品展 井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の時代─池袋モンパルナスから板橋へ
会期:2022年4月29日(金・祝)〜6月5日(日)
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:無料
(注記)内容は変更となる場合あり

【問い合わせ先】
板橋区立美術館
TEL:03-3979-3251

2022年04月05日 12:55:00 +0900 更新 / 135,400 Imp.

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