展覧会「瑞祥のかたち」が、東京の皇居三の丸尚蔵館にて、2025年1月4日(土)から3月2日(日)まで開催される。
皇室に伝わる絵画や工芸、書跡を収蔵する、皇居三の丸尚蔵館。「瑞祥のかたち」展は、そのコレクションのなかから、鳳凰、松、鶴、富士山や蓬莱山(ほうらいさん)など、縁起の良いモチーフを表した作品を紹介する展覧会だ。伊藤若冲から横山大観まで、日本美術の名品を一挙に公開する。
たとえば鳳凰は、優れた天子が世に現れる兆しとして、古代中国で尊ばれた伝説の鳥である。日本では古来、高貴さを象徴する鳥として絵画や工芸に表されてきた。本展では、伊藤若冲の国宝《動植綵絵老松白鳳図》や《旭日鳳凰図》、明治時代から昭和時代にかけて活躍した日本画家・結城素明の《鳳凰之図》など、鳳凰を描いた絵画のほか、2代 海野美盛の《鳳置物》といった工芸を目にすることができる。
一方、蓬莱山は、古代中国において不老不死の仙人が住むとされた地であり、日本では縁起の良いモチーフとして描かれるほか、長寿を象徴する鶴と亀を添えた「島台」などとしても表された。このように、理想郷としての蓬莱山への憧憬は、やがて富士山の姿へと重ねられてゆくこととなった。会場では、蓬莱山を題材とした《蓬莱山絵巻》や、富士山を描いた横山大観《日出処日本》などを展示する。
展覧会「瑞祥のかたち」
会期:2025年1月4日(土)〜3月2日(日)
[前期 1月4日(土)〜2月2日(日) / 後期 2月4日(火)〜3月2日(日)]
会場:皇居三の丸尚蔵館
住所:東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内
開館時間:9:30〜17:00
※(注記)1月7日(火)は13:00開館
※(注記)金・土曜日は20:00閉館(1月31日(金)および2月28日(金)除く)
※(注記)入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、11月14日(火)、2月23日(日・祝)・25日(火)
入館料:一般 1,000円、大学生 500円
※(注記)高校生以下・満18歳未満、満70歳以上は無料(入館時に年齢のわかるものを要提示)
※(注記)障がい者手帳の所持者および介護者各1名は無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)