和歌山県立近代美術館(THE MUSEUM OF MODERN ART, WAKAYAMA)は、1970年、和歌山県民文化会館1階に開館した美術館。前身は、1963年に和歌山城内に開館した和歌山県立美術館。1994年7月に現在の場所に新築移転した。和歌山城とコントラストをなす個性的な外観が特徴で、建物の設計は建築家・黒川紀章が手掛けている。三年坂をへだてた和歌山城との歴史のつながり、熊野をイメージした自然とのつながりを念頭に置いた「共生の思想」を反映した設計となっている。
和歌山県立美術館時代に収蔵した作品83点を引き継いだところからスタートした所蔵コレクションは、半世紀にわたる活動を通じて約13,000点にのぼる数に。和歌山県ゆかりの強度作家コレクションをはじめ、近現代版画に関しては国内屈指のコレクションを誇る。また、現代美術コレクション、海外作家の作品など、明治時代から現代にいたるまで多彩な作品を収集している。