東京都庭園美術館(TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM)は、東京都港区白金台に1983年に開館した都立美術館。
本館は、朝香宮邸として1933年に建てられた、地下1階・地上3階建てのアール・デコ様式の洋館で、戦後首相公邸や迎賓館として使用された後、1983年に東京都庭園美術館としてオープンした。所蔵品の常設展示はないが、内部の装飾や朝香宮家ゆかりの家具などとともに、貴重な文化財として一般に公開されているほか、年に数回の企画展が催される。
2014(平成26)年には、約3年にわたる大規模な改修工事を経てリニューアルオープン。旧朝香宮邸を継承した本館の設備改修などに加え、ホワイト・キューブの展示空間が備わった新館が誕生した。この新館の構想には、現代美術作家・杉本博司をアドバイザーに迎えている。
庭園のみの見学も可能。日本庭園と西洋庭園、芝庭があり、日本庭園の茶室は美術館の本館と同じく国の重要文化財に指定されている。また、正門脇にあるミュージアムショップとレストランにはチケットなしで入ることができる。