写真特集:単段式で宇宙に到達、スペースプレーン構想

2016年創業の米ラディアン・エアロスペースが開発中の「スペースプレーン」の完成予想図。ロケットのような部品を途中で落下させることなく、単段式で宇宙に到達できる

ラディアン・ワンはスペースシャトルに似た働きを担い、宇宙ステーションや人工衛星への補給に利用できる可能性がある。ただ、同社によると、コストは現在のロケットのごく一部で済むという

ラディアン・ワンは2028年までにフルスケールの試作品で試験飛行を行う計画。最大5人の飛行士を乗せ、100回再利用できる可能性がある

ラディアン・エアロスペースのリビングストン・ホルダーCTOは過去に、NASAのX33プログラムを担当したことがある。これはラディアンに先駆けた単段式宇宙輸送機(SSTO)開発の取り組みだった

X33の開発には、国際宇宙ステーション関係のミッションに使用されるフルスケールの再利用可能な宇宙探査機に道を開く狙いがあった

NASAは1986年から94年にかけて、別のSSTO機「X30」のスケールモデルを試験した。水平離陸してマッハ25で飛行する見通しだったが、米連邦議会が94年に予算を撤廃したことから、フルスケール機はついに建造されなかった

英企業リアクション・エンジンズの「スカイロン」を含め、近年のSSTO開発の取り組みは実を結んでいない