近年、科学研究の急激な発展は各専門分野において研究の細分化を招くとともに、異なる分野間の横断的研究や境界領域の研究を一層促進しています。化学関連分野においても研究領域が急速に深化・拡大し、複数の研究領域にまたがる萌芽的研究領域が出現しています。
萌芽期にある研究は、なかなか認知されにくいが、その中から将来大きな研究分野に成長するものが現われる可能性があります。現在本会には研究を支援する制度として「部会」「研究会」制度が設置されていますが、これらはある程度確立した分野が対象です。そこで今般「新領域研究グループ」制度を発足することと致しました。
本制度は、ごく少数の研究者による主体的・独創的な萌芽的研究領域での活動に対し、学会が支援を行うことにより化学関連分野の新しい研究領域を切り開くことが目的であり、本会の学術研究の活性化に繋がるものと期待されます。
新領域研究グループ名 | 世話人代表 | 連絡先 | 設立年月 |
---|---|---|---|
金属と分子集合 | 樋口 昌芳 |
〒305-0044 |
平成19年12月 |
ナノスケール分子デバイス | 谷口 正輝 |
〒567-0047 |
平成22年1月 |
「分子統計化学」の開拓〜溶液とソフトマテリアルとの橋渡し | 西山 桂 |
〒468-8502 |
平成25年2月 |
精密物質変換のための分子空間化学 | 五月女 宜裕 |
〒351-0198 |
平成26年7月 |
サステイナブル・機能レドックス化学 | 稲木 信介 |
〒226-8502 |
平成28年10月 |
液相高エネルギー化学の新展開 | 八ツ橋 知幸 |
〒558-8585 |
平成28年10月 |
分散凝集の学理構築への科学と技術戦略 | 川﨑 英也 |
〒564-8680 |
平成29年4月 |
設置基準は以下の通りです。
1)分野がいくつかの研究領域にまたがり、一つの既存領域ではカバー出来ない萌芽的新領域であること。
2)申請者は本会会員であること。
3)当初のメンバーは10名以内の少人数であること。
1)設置が認められたものは「日本化学会新領域研究グループ:○しろまる○しろまる○しろまる○しろまる○しろまる」として本会の名称を冠して活動ができます。
2)金銭的な支援はありませんが、本会の会議室やWebサーバーを無償で利用できます。
3)春季年会で特別企画を企画できます。
1)設置申請は随時受け付けます。所定の申請書により研究交流部門長宛にご申請ください。
2)設置期間は原則5年以内です。
〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 公益社団法人日本化学会 企画部新領域研究グループ係
電話 03-3292-6163 FAX 03-3292-6318