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60歳を過ぎていても意外といいパートナーが見つかる可能性がある熟年離婚は新しい人生の大チャンス...和田秀樹さんが「2人きりが耐えられないなら早々に離婚を」と勧めるワケ」

2人きりになったらもう我慢する必要はない

まず、大きく分けて仲のいい夫婦とそうでもない夫婦がいます。そうでもない夫婦の場合から考えてみましょう。

子どもが家を出て夫婦2人きりの生活になると、それまでの生活と家の中の空気ががらりと変わり、一気に気が重くなるという人がいます。とくに女性の方が、ずっと夫の顔を見て暮らすのが気が重い、耐えられないということが多いようです。

家で喧嘩する老夫婦
写真=iStock.com/maroke
(注記)写真はイメージです

どうにも生理的に嫌だという場合には、いわゆる「夫源病」になります。正式な病名ではありませんが、夫が原因で感じるストレスが溜まった結果、情緒不安定になったり、頭痛やめまい、動悸、不眠など体にもさまざまな症状が現れます。

男性は仕事で外に出ていることが多く、子どもがいる場合は女性は子育てに一生懸命で、夫のことはあまり見ていなかったのでしょう。

けれど、四六時中顔を合わせて一緒にいるようになったら、こんなに嫌な人だと思わなかった、一緒にいるのは苦痛だという話はよく聞くものです。子どもが大きくなるまではと我慢していたけれど、2人きりになったらもう我慢する必要はないということもあります。

本当に顔も見たくないとなったら、よくて別居、通常は離婚を考えることになるでしょう。

最高のパートナーと出会うチャンスは離婚から

もちろん、離婚は大変です。手続きや話し合いにエネルギーも使います。けれどもひと昔前と違って、今や、珍しいことでも恥ずかしいことでもありません。どうにもならないと思ったら潔く離婚してしまうのもいいと思います。

60を過ぎたとしても先は長いのです。この先の長い人生を明るく生きるためには、「離婚はいけないこと」と重く考えなくていいのではないでしょうか。

気の合う人生のパートナーを探すチャンスは、今の時代、60代以上でも大いにあります。この先、意外といいパートナーが見つかる可能性は決して低くないのです。

私の医者友だちにも、2回離婚した後、60歳過ぎて同窓会で再会した女性と結婚した人がいて、とても楽しそうに過ごしています。

今時、このような話もままあることでしょう。男性も女性も離婚する人が増えれば、その分新しいパートナーと出会う確率も多くなります。今までぱっとしない人生だったとしても、一気に幸せになる可能性も広がります。

人間、いつ、最高のパートナーと出会うチャンスが訪れるかわかりません。その時に、最も邪魔になるのが婚姻関係です。新しいパートナーと出会ってから離婚するとなると、風当たりも強くなりそうです。

ですから、これは無理だと思ったら早々に熟年離婚を提案するのもいいのではないでしょうか。お互いのためにもなります。

きっちり離婚した方がその後の人生設計が立てやすくなるでしょう。もし、マンションを持っているとしたら、売却して得た金額を半分に分けて、もう大きな家はいらないでしょうからそれぞれワンルームを探すのもありです。

きちんと財産分与や年金分与もして、生活に足りない分は働けばいい。今の時代、年齢が高くても月に10万、20万円稼げる仕事はいくらでもあるのです。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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