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自分が心でどう思っていても相手には驚くほどバレないこれを知っていれば大勢の前のスピーチでも緊張しなくなる...心理学者がこっそり教える"意外な事実"

スピーチであがらないようになる方法はあるのか。心理学者の内藤誼人さんは「ウィリアムズ大学のケネス・サヴィツキーは、透明性幻想という現象があることを説明してあげると、人は不安にならずにすむことを確認しています」という――。

(注記)本稿は、内藤誼人『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

会議場で聴衆の前でスピーチをする認識できないビジネスマン。
写真=iStock.com/baona
(注記)写真はイメージです

あなたの心はどうせ相手にはわからない

人の心は、当然ですが目に見えません。ですから、あなたがどれほど不安であろうが、どれほど動揺していようが、相手にはどうせわからないのです。ということは、どんなに不安に思っていてもいい、とも言えるでしょう。

私たちは、自分の心は相手に見抜かれているのではないかと、ときに不安に思ったりするものです。

こういう思い込みは、「透明性幻想」(イリュージョン・オブ・トランスペランシー)と呼ばれています。自分の心は、ガラス張りのように透明で、全部が相手に筒抜けだと思ってしまうのですね。

もちろん、そんなことはありません。

相手には、あなたの心など見抜かれていませんので、まったく心配はいりません。

偽のビジネスの男性クリッピング パスと
写真=iStock.com/Pitiphothivichit
(注記)写真はイメージです

「透明性幻想」が分かればスピーチで緊張しなくなる

米国マサチューセッツ州にあるウィリアムズ大学のケネス・サヴィツキーは、透明性幻想という現象があることを説明してあげると、人は不安にならずにすむことを確認しています。

サヴィツキーは、スピーチをするときに、「あなたがどんなに緊張していても、聴衆には絶対にバレません。緊張していることがわかるのは自分だけ。相手に見抜かれていると思ってしまうのは、"透明性幻想"という心理効果があるからなのですよ」と丁寧に教えてあげると、スピーチ不安がなくなることを実証しています。

私は大学の先生をしていて、自分ではものすごく講義をするのがヘタくそだと思っていました。10年以上もずっとそれを気にしていましたが、透明性幻想というものがあることを知って、心のつかえがおりました。

どれほどオドオドしていようが、学生には見抜かれるはずがないと考えられるようになったからです。

もしかすると、「私は、考えていることが顔に出やすいのではないか」と感じていて、気にしている人がいるかもしれません。

でも、そういう心配もいらないと思いますよ。

人の心を読むのは、ものすごく難しいので、そんなに簡単に見抜かれることもありません。

ウソをつくときだってそうですね。

「ウソをついていることがバレているんじゃないか」と感じる人もいるでしょうが、ウソを見抜くのはとても難しく、普通はそう簡単にバレることはありません。

心理学の研究でも、正しくウソを見抜ける確率はだいたい50%であることがわかっています(50%ということは、ウソをついているかどうかをデタラメに選んで、偶然に当たってしまうのと同じ確率です!)。

それくらいウソを見抜くのは難しいので、相手にバレるということは、めったにないんですね。

掲載: PRESIDENT WOMAN Online

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