売れる女は、繊細な気配りと深い愛情で"気遣う"

親しくなればなるほど、言いたいことが言えなくなる。嫌な思いをさせたくないと思う。でも、それって本物の気遣いなのだろうか。

人が人を呼ぶネットワーキングを

「女性たちは超パワフル! 繊細な気配りと取引先への深い愛情を持って仕事をするので、鬼に金棒です」と語るのは、男性営業マン。クレディセゾンの信用保証営業部は、全国の金融機関を担当。男性しかいなかった法人営業の分野にも、数年前から女性社員が入るようになった。

セゾンカウンターでの接客を経験した女性たちは男性とは一味違う営業スタイル。相手のためになりたい、もっとよいサービスを提供したい。その思いは担当する取引先全体への気遣いへと結びつく。受付の人ともコミュニケーションを深めるのもその一例だ。

「商談のキーマンだけ大切にすればいい、というビジネスライクな考え方ではなくて、そこで出会う方ともいいお付き合いをしたいと思うんです」

温かな気持ちは自然と行動に表れる。こまやかな営業活動が認められ、金融機関から「女性の戦力化」を推進する勉強会に講師として招かれることも。

「私たちの経験をお伝えすることで、取引先がパワーアップするお手伝いができるのがうれしい」

勉強会後は、参加者と連絡先を交換するなど、ネットワークを構築。「僕たちは絶対そんなことしないなあ」と男性営業マン。女性同士の軽やかなコミュニケーションが、ビジネスの場でも生かされている。

■しかく村上さんの朝ごはん
子どもたちのお弁当を作りながら、温かいスープとミルク。

■しかく山口さんの愛用品
出張時は愛猫&愛犬の写真と折り畳み傘は必携。アイマスクも必需品。

■しかく清水さんのリラックスするとき
車窓から新緑や川の景色を眺めているとき。

■しかく鈴木さんの好きな言葉
「昨日とほんの少し違う今日を生きる」

撮影=邑口京一郎