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同作は、自分たちが生きている時代を改めて見つめ直し、現代の日本で懸命に生きる人々への応援歌となるようなオリジナル・ミュージカルの上演を目指して、関西テレビ放送開局60周年記念の節目に制作。

2009年のミュージカル「SHE LOVES ME」以来約10年ぶりの単独主演となる薮が演じるのは、子供時代に患った病を乗り越え健康な体を手に入れたものの、人間関係に悩み、夢中になれることも見つからず、充実した毎日を送ることができないでいた主人公・石坂ハル。そんなハルが1人の少女との出会いによってボクシングに目覚め"自らの人生を思い切り生き抜くことの大切さ"を知る中で、周囲との関係が変化していく様をミュージカルで描く。

演出は、常に冷静かつ鋭いまなざしと卓越した手腕で、時代の空気を作品に反映させてきた栗山民也氏。脚本・作詞は、数々のミュージカル作品の訳詞から脚本まで手掛ける高橋亜子氏が新作を書き下ろし、音楽には日本のミュージカル音楽の第一人者である甲斐正人氏といったトップレベルのクリエイター陣が集結した。

北乃きい、ミュージカル初挑戦

ボクシングに夢中で、ハルの生き方に大きな影響を与えるヒロイン・真由役を演じる北乃は、歌手活動を行っていた経験がありながら意外にも同作がミュージカル初挑戦。「以前歌手活動をさせていただいていた時とはボイストレーニングとはまた違って、ミュージカルのボイストレーニングは仕方が異なるので、本当にゼロから始めている感じで、壁にぶち当たりながら練習しています」とトレーニングに励んでいるといい、薮は「動画サイトとかできいさんが歌っているのを見たんですけど、すごく綺麗な声をなさっていて。この前もボイストレーニングが入れ替わりで、僕が歌う前に1曲歌っていて、すごく素敵でした」と北乃の美声を絶賛。北乃は本職が歌である薮からの言葉に恐縮しながら「薮さんの前で歌うだけでも緊張してしまったので、緊張せずにお客さんの前で堂々と歌えるようにもっと練習を重ねていきたいと思います」と意気込んだ。

また今回の役について「台本を読ませていただいた時に、すごく強い繋がりを感じた」と語った北乃。「初めてなんですよね、こういう気持ちになったのが。どうしても何が何でも、真由を演じたい!と思ったんですよね。今回はすごく力が入っています」と気合十分で、役作りのボクシングジムと並行して「このお話をいただく前から偶然通い始めた」というジムにも「毎日5時間」通っているよう。女性が出づらいという外腹斜筋を主に鍛えていることを明かした。

自身の取扱説明書を紹介する場面では「プロテインをいろいろ飲んでいまして、プロテインの話だったら心を開けると思います」という北乃に、七五三掛が「僕飲んでます。筋肉のプロテインではなく、健康的なプロテイン」と返すと、北乃は「そんなのがあるんですか!」と興味津々だった。

ミュージカル「ハル」は、4月1日〜14日(全15公演)に東京のTBS赤坂ACTシアター、4月22日〜28日(全9公演)に大阪の梅田芸術劇場メインホールで上演。(modelpress編集部)

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