公開講座を行いました

令和7年度 川口特別支援学校 公開講座 報告

8月20日(水)三重大学教育学部特別支援教育特別支援(医学)分野教授である松浦直己先生を講師としてお招きし、オンラインでの公開講座を行いました。小中学校、県内特別支援学校、幼保育園、地域の児童発達センターの先生方、福祉・教育行政に係る方、250名ほどの皆様にご参加いただきました。

「かんしゃくや感情爆発を抑えられない子どもたちの理解と支援〜認知のゆがみから起こる感情・行動について〜」というテーマについて、「かんしゃくや感情爆発」を「認知のゆがみ、セルフコントロ-ルの弱さ」という視点から、丁寧にお話いただき、たくさんの視座を得ることができました。


参加された方々からも、講座の内容が「わかりやすかった」、「充実した研修だった」、といったご意見を多数いただき、大変好評でした。また、「今後、認知行動療法についてもう少し深く学びたい」、「学校での環境調整や構造化の工夫をして、今後の指導に活かしたい」、といったご意見もあり、地域の皆様方に向けて、情報提供の機会とすることができました。参加していただきました皆様、ありがとうございました。

<アンケートより(抜粋)>

・問題行動の原因を安易に発達障害や愛着障害に帰するのではなく、セルフコントロールの障害という共通の概念に注目している点が画期的で、勉強になりました。また、認知のゆがみや衝動制御の脆弱性といった視点は、支援者が子どもを理解する上で重要な手がかりとなることが分かりました。

・なんでもかんでも愛着障害で済ませてしまう…現場によくあることだと思います。環境整備をし、良い行動とは何かをきちんとわかりやすく伝えて、児童の笑顔が増える学校でありたいと思います。

・1対1で関わりを持つ時間を作るのが難しいこともありますが、セルフコントロールの力を伸ばしてあげられるよう、具体的なルールを決めて成功体験を増やし、自分で自分の怒りをコントロールできるよう援助していきたいと思います。

・原因よりもその人の中の認知を変えていくことが大切なのだと思いました。最悪の結果を避ける行動をとることができたら、褒めるといったことを継続していこうと思います。

・今年度担任している児童の感情爆発について、毎日悩まされており、暴力に疲弊していました。教員として耳の痛い話もありましたが、低セルフコントロールの向上を目指して、気持ちを新たに教育に取り組んでいきたいと思いました。

・統一した指導の大切さを改めて感じました。

先生の御著書に具体的な支援方法や事例が豊富に掲載されています。ご参考にして頂ければ幸いです。

「教室でできる かんしゃくや感情爆発を抑えられない子どもたちへの認知行動療法」 中央法規出版

「教室でできる気になる子への認知行動療法『認知のゆがみ』から起こる行動を変える13の技法」

中央法規出版

「教室でできる気になる子への認知行動療法 実践ワーク編」 中央法規出版

【講座の様子】 校内会場

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