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NPO法人 蓮笑庵くらしの学校 渡辺 仁子 さん

No.17

インタビュー:2020年11月 田村市

[画像:いつかまたつながった人たちが福島を思い出してもらえたら]

プロフィール

渡辺 仁子(わたなべ じんこ)さん
特定非営利活動法人 蓮笑庵くらしの学校 代表

民画家 渡辺俊明 氏のアトリエ兼工房として建てられた蓮笑庵を管理・運営。震災後、ボランティアの方々の逗留の地としたことをきっかけに、深く物事を見つめ、命や暮らしについて考える「くらしの学校」としても活動中。

こんなお話を伺いました!

蓮笑庵を運営してから15年が経ちます。画家で自らを「画工人」と呼んだ主人(故渡辺俊明氏)が人も自然も喜び合えるよう、里山の中に作ったアトリエで、人が集える場所です。

[画像:蓮笑庵の手前にある蓮田の写真]
里山にたたずむ蓮笑庵 手前には蓮田が

[画像:アトリエを囲む雑木林の写真]
アトリエを囲む雑木林には晩秋の気配

この場所は、震災が起きたあと、田村に避難している人たちを支えるボランティアの逗留場所としてしばらく使っていただきました。また、関係者からいただいた支援物資を届ける場ともなりました。これがきっかけとなり、それまでの人とのつながりに加えて、さらに多くの方々と繋がりができて今に至っています。

当時ボランティアとして頑張っていた人がその後もここで活動しながら、最近になって、食に関する店やカフェを開くことになったり、庭師として動き出したりしています。また、学生が古民家再生のプロセスをこの場所を使って実体験で学んでいたり、地域づくりについて、そこに暮らす生活者の視点で考える集まりをしたり、毎年100人ぐらいのボランティアがいろんなことで集まってくれていますね。

[画像:アトリエ「雑花山房」の写真]
自然に囲まれ、多くの作品が生まれた
アトリエ「雑花山房」

[画像:インタビュー中の渡辺さんの写真]
自らを"屋敷しもべ"と呼び、自然とともに
丁寧なくらしを実践する渡辺さん

振り返ると、蓮笑庵は思いを共有できる人たちが集える場所、居場所、元気になる場所だったと感じます。皆さんここに来ると魔法にかけられて、敷地の外に出ると解けてしまうと笑いますが、最近はその魔法が解けずに地域で頑張る若者が生まれてきていますね。これからは、こうした若者を応援していく役割になっていくのでしょうか。主人がよく言っていた「くらしの学校」として、日々丁寧にくらすことを通して学んでいく場所としてこれからもやっていくんだろうなと思います。

インタビュー時の映像

  • テーマ① アトリエを引き継ぎ 震災からこれまで
  • テーマ② 蓮笑庵くらしの学校
  • テーマ③ 蓮笑庵のいまとこれから

参加者の感想

落ち着いた和の雰囲気、道の脇にそっとお地蔵様がたたずんでいらっしゃる光景が非常によいと思いました。いただいたお弁当、けんちん汁はボリュームがあり大変満足でした。和の雰囲気の良さを改めて感じました。


仕事や疲れを忘れられる非日常的空間でした。大学生もスタッフも、来訪されたお客様と気さくに話しており、老若男女問わず、居心地のよい場所になっていると感じました。残していくことは大変だと思いますが、これからも地域と学生のつながりを残していってほしいと思います。


古民家を再生され、自然にマッチした家庭、家具、調度品、どれも素晴らしかった。古く趣きのあるものを大切にされ、自然の中でセンス良く、生きていらっしゃる姿はとてもかっこいいと感じた。学生にとっても、実体験できることは、何事にも代えがたいことであり、とても素晴らしかった。

特定非営利活動法人 蓮笑庵くらしの学校 情報

蓮笑庵くらしの学校は東日本大震災後に立ち上がった特定非営利活動法人。

想いを共有する仲間が集い、深く物事を見つめ、命や暮らしについて考える学び舎として活動しています。自然を愛し、美のある暮らしを楽しんだ俊明の精神に学び、また先人の知恵に習い、足元からの平和を実践し、互いに生かされる美しい学びの場でありたいと思っています。

蓮笑庵について

蓮笑庵は、福島県の小さな村に建てられた、 民画家 渡辺俊明氏のアトリエ。天地に絵を描くように自らが設計し、庭を造り、人も自然も互いに喜びあえる美の浄土を願ってつくられたこの地は、泥の中から咲く蓮の花を象徴として「蓮笑庵」 と名付けられました。

(注記)入館は予約制。貸し切り日や環境整備、展示替え等のためお受けできない場合があります。

住所:〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字霜田61
電話・FAX:0247-82-2977
メール:info@renshoan.jp

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