環境省 Ministry of the Environment
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No.6
インタビュー:2020年8月 浪江町/福島市
[画像:私にできることはエゴマでみんなを元気にすることです]
石井 絹江(いしい きぬえ)さん
石井農園代表
浪江町津島地区から福島市に避難し、2015年に福島市平野で「石井農園」をスタート。2017年から本格的に浪江町でエゴマを栽培。収穫したエゴマは油・ジャム・ラー油などに加工し、全国各地で販売中。
浪江町と福島市で石井農園を開いて、今年で5年になります。
浪江ではエゴマの栽培を実証栽培からはじめて6町歩になり、来年は更に増える予定です。農薬や化学肥料を一切使わず油やジャムなどに加工、販売までしています。α-リノレイン酸が豊富に含まれ、とっても健康にいいんですよ。避難指示が解除されてからお年寄りをはじめいろんな人が元気に働ける場所やきっかけを作りたいと思って始めたものですが、今は、若い人たちなどが受け継いでやってくれています。
[画像:浪江町にあるエゴマ農園の写真]
浪江町にあるエゴマ農園
[画像:福島市にある農園と加工所の写真]
福島市にある農園と加工所
[画像:農園で実っていたウマブドウの写真]
農園で実っていたウマブドウ
[画像:収穫されたかぼちゃの写真]
収穫されたかぼちゃが並んでいました
福島市では農園の敷地内に加工所を作り、地元で採れたものを6次化商品として企画、販売しています。人気はかぼちゃを皮と餡に練り込んだ浪江のおやつ「かぼちゃまんじゅう」です。このまんじゅうは、浪江で「津島活性化グループ」のばあちゃんたちが商品として作っていたもので、作り方を教わりました。その頃のものはあんこが小豆でまんじゅうはもっと大きいものでした。
今、力を入れているものは、昔からその薬効が知られているウマブドウです。お茶や焼酎に漬けて飲んだりできるよう丸ごと乾燥させたものなどを商品化しています。これらの企画した商品は道の駅なみえにも置いています。
これからも様々な人たちとのつながりを大切にしながら、いろんなことに取り組んでいければなあ、と思います。
石井さんがエゴマ作りをはじめたのは、地元の人たちを元気にしたいという想いから。仮設住宅や復興住宅にいる地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちを誘い、小遣いの稼ぎになればとエゴマ油だけではなく、エゴマのジャムやラー油などの加工品を作り販売しています。浪江でエゴマの作付けをはじめたのは3年前。最初は2反歩からはじめ、1町歩、2017年には2町歩、さらに福島飯坂で1町歩増やし、いまでは合わせて3町歩を作付けしています。今後はもっと作付けする方を増やしたいと話されていました。
石井さんの明るさ、エネルギー、バイタリティが素敵でした。こういった方々が浪江の強さになっているのだろうと思います。楽しみながら事業としても着々と育ててらっしゃるのも素晴らしいと思いました。エゴマの収穫が楽しい体験でした。
浪江と福島にもエゴマの花を咲かせ、それをもっともっと広げようと努力される石井さんの姿は私達の鏡です。是非、地元の復興のため見通しの明るい事業を拡大して明るい浪江地区にして下さい。
えごま油に行きついた発想と力に移行できるパワーを持った方に会えてワクワクした。"浪江みちの駅"の売りになると大いに期待!!人気商品になると思います。
住所:〒960-0231 福島県福島市飯坂町平野中野12
電話:024-597-8890