環境省 Ministry of the Environment
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No.3
インタビュー:2020年7月 福島市
佐々木 光洋(ささき みつひろ)さん
有限会社ささき牛乳 代表取締役社長
福島市佐原地区で生産から販売までをひとつの牧場で行う唯一の酪農家。低温長時間殺菌による牛乳が特徴。
2016年には隣接して、「ささき牧場カフェ」がオープンし、ソフトクリームを買い求める客足が絶えない。
カフェが軌道に乗って、たくさんの人が来てびっくりしています。消費者にとってソフトクリームを通じて、目の前の牧場で搾った牛乳から作って提供という見えやすい、安心感があるのでしょうか。自分が進めている地域内消費という観点からも取り組んでよかったと思っています。
消費者に安心してもらうため、牧場見学会を継続して開いています。当初は放射性物質についての心配を少なくしたいと思って始めたのですが、牛乳の生産に関わる牧場や牛についてほとんど知られていないことに気づいて、今は牛乳を通した食のあり方について考えてもらえるような内容になっています。新たな取組みとしては、子牛の放牧をしてソフトを食べながら牛が見られるようにしています。この地域には昔、旧暦の十三夜にお祭りがあって13歳になると「虚空蔵菩薩」 にお参りをしました。これに当たる日に不定期ですがカフェでトークイベントを開催しています。 地域のことも忘れずに、人が集い情報を共有できる場所として活用していきたいです。
現在、牧草はすべて自分のところのものを使えるようになっています。これからの思いとして、周辺の土地がだんだんと使われなくなって荒れてきているので、こうしたところを活用して放牧できたらなあと思っています。
事故の翌年から牧草地を除染しました。ゼオライトやカリ肥料を撒いて、天地を入れ替える作業を繰り返してきています。収穫したものは畑ごとに計測して、問題なければ与えて良いということになっています。
牛乳は、問題ないエサを与えて、月1回の検査を続けています。「検出せず」という状態がずっと続いています。
自分のところの牛乳を使ったソフトクリーム屋を始めまして、大分良い感じに来てますんで、そこで戻ることを期待してます(笑)。
小さな牧場で飼われているホルスタインから搾った牛乳だけで生産。自ら搾った牛乳を直接お客さんに届けている。
全ての行程に関わり、責任を持って生産される牛乳が「ささき牛乳」の経営スタイル。
住所:福島県福島市佐原川久保15-1
電話:024-573-7343
FAX:024-573-7420
Mail:qqst8yn9k@shirt.ocn.ne.jp
営業時間:午前10時〜午後5時
定休日:火曜日