環境省 Ministry of the Environment
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No.1
インタビュー:2020年7月 田村市都路町
今泉 富代(いまいずみ ひさよ)さん
よりあい処「華」店主
田村市都路町の避難指示解除後に、ご実家である築100年以上の古民家を活かした よりあい処「華」をオープン。
ランチや手芸教室、お茶飲み場などの交流の場として、地域のよりあい処として利用されている。
店をオープンして6年、月日が経つのが早いですね。当初は3年限定のつもりでしたが、近所の人たちを始め、県外から大学や企業のボランティアがこの場所に来て、地域の手伝いをしてくれていることが続いていて、交流が深まっています。
これまで近所の人たちと製作しているつるしびなを、小学生がやりたいと言い出して、おばあちゃんが目を輝かしながら教えるなど自然と世代間交流になっていたり、東京の大学生のボランティアが社会人になってからも都路を訪ねてきたりしています。地域で活動する復興応援隊や地域おこし協力隊などの存在も大きいです。住民には見えにくい地域のよいところを再認識させてくれることで、自分たちも地域のことをよく考えることにもつながっています。
都路は、帰還率が高く親子で戻っている世帯も多いです。自然豊かなこの地域が好き、という子供が多いと感じます。親世代が子供向けのイベントなどに積極的に取り組んでいるからでしょうか。
この地域の大きな施設であるグリーンパークではグランピングができるようになったり、第1・3日曜日に「つながりマルシェ」を開いて、人気があります。私もふるさと新メニューとして、ジャガイモを使ったパンケーキのかんぷら焼きを出してすぐ売り切れます。近々、地ビールのブリューワリーができる予定です。
また、語り部が都路の方言を使って演じる紙芝居を製作していたり、行司が滝という名所のウォーキングイベントが企画される予定など、明るい話題がたくさんあります。
これからも「華」を、近所の人、県外の人、いろいろな人が集える拠り所としてできる限り続けていきたいと思っています。
都路の避難指示が解除されて、孫が通う小学校の再開に合わせて、家族で自宅に戻りました。
都路へ戻った人が孤立しないよう、集まれる場所が必要だと思って、ボランティアさんたちの力も借りて、2014年6月にこのよりあい処「華」をオープンさせました。子どもとお母さんたちが元気なら町がにぎやかになると思い、地域のばぁばたちと子どもたちとともに、農業体験、繭だんごや団子刺しの郷土料理作りなどを通じて交流しています。
今泉さんのご実家である築100年以上の古民家を再生したスペース。
ランチや手芸教室、お茶飲み場などの交流の場として、地域のよりあい処として利用されている。
住所:福島県田村市都路町古道字新町67
電話:080-8203-8787
★ランチ 月・水・金曜日/午前11時〜午後2時
★手芸教室 月曜日/午前9時〜正午