「高校生向け地熱講義」@秋田県立湯沢高等学校 開催報告
2023年3月7日
1.開催日時
令和5年1月11日(木) 13時00分〜14時00分
2.場所
Web開催
3.主催
JOGMEC
4.参加者
2年理数科生徒29名
5.開催背景・目的
機構の地熱部門では、平成29年度より地熱資源開発理解促進活動の一環として、主に小中学生を対象に「地熱特別授業」を実施してきた。しかし現下の地熱事業従事者の不足状況や、再生可能エネルギーに関する盛り上がりを踏まえて、従来の取組をより広範囲に広げ、進路選択を目前に控えた高校生を対象に、令和4年度より「高校生向け地熱講義」の実施を開始したところである。
今回は、機構が定める「地熱モデル地区」の1つである秋田県湯沢市内の高校生を対象に、地域に特有の地熱資源に対してより深い理解を醸成するため、同市外部からの視点を織り交ぜ、機構の業務内容を中心に講義を実施した。
6.開催結果
以下のテーマについて、地熱事業部の坂口憲司と小田翔太より講義を実施した。
(1)機構の概要
(2)再生可能エネルギーと地熱発電
(3)機構の地熱資源開発理解促進活動
(4)湯沢市における機構の地熱モデル地区事業
(5)地熱資源開発の進め方
(6)若手職員としての体験談
7.事後コメントシートより
・地熱というと熊本や大分のイメージがあったので、湯沢市が地熱モデル地区に制定されていることに驚いた。
・地熱の魅力や、湯沢市と関わりが深いことなどがわかってよかった。
・今回の講義で、温泉事業者からの心配の声や法規制などもあって、地熱発電は大変なのだということがわかった。
・難しい面もあるが、安定していて環境にも優しいという大きなメリットがある発電方法だと思うので、これからどんどん広がっていくと嬉しい。
・文系からでもエネルギー系の仕事へ関われることも知ることができた。
・地熱発電については、小中学校の頃から発電所へ見学に行くなどして学んできたが、今回の講義では、発展的な内容として調査方法などを学べてとても興味深かった。地熱発電は他の再生可能エネルギーに比べて、専門的な知識や高度な調査が特に必要になると思うが、ここまで複合的な技術が必要になることに驚いた。湯沢市は地熱モデル地区であるとのことで、これからも地熱発電の話題はたくさん出てくると思うので、積極的に湯沢市はもちろん、国内や海外の地熱発電に関する情報を収集して、湯沢市を誇らしく思えるような知識をつけていきたい。
他にも、地元との合意形成や技術に関する質問に加え、留学等に関するアドバイスを求める声も挙がった。