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(注記)最新ニュース


参考:有機概念図で見るシックハウス・化学物質過敏症の原因物質
(注記)2008/11,「新版 有機概念図」(三共出版)を発刊しました。



2000年刊「2時間即決 環境問題」(絶版)
の第3章『化学物質過敏症』で平易に解説

近年問題になっている化学物質過敏症について,原因と考えられている化合物の分子モデルや参考資料などを掲載していきたいと思います。
なお,化学物質過敏症の名称や定義についてはまだ不明確な面があり,シックハウス,シックビルディング,シックスクールも関連用語です。英語ではmultiple chemical sensitivity(MCS)がよく用いられます(環境庁報告書(2000年02月02日),厚生労働省報告書(2003年02月27日) 参照)。
1998年10月に発行された「室内空気汚染の低減のための設計・施工ガイドライン」と「同ユーザーズ・マニュアル」(健康住宅研究会)では,多数の空気汚染物質の中から優先的に取り組むものとして3物質(ホルムアルデヒド,トルエン,キシレン)・3薬剤(木材保存剤,可塑剤,防蟻剤)を選定しています(農林水産消費技術センター資料参照)。
さらに,シックハウス〔室内空気汚染問題〕に関する検討会第2回議事録(厚生省,2000年04月27日),同検討会中間報告書−第1回〜第3回のまとめ(2000年06月29日)において,トルエン,キシレン,p-ジクロロベンゼンについても室内濃度指針案が出されました。室内空気汚染にかかるガイドライン(案)に対する意見の募集結果(2000年06月26日)もご参照ください。
第6回シックハウス〔室内空気汚染問題〕に関する検討会(厚生労働省,(2001年04月10日)テトラデカン(クリックでChime分子表示;以下同),ノナナール,フタル酸ジ-2-エチルヘキシル,ダイアジノンの4物質を新しくシックハウス対策の規制物質に追加し,それぞれの指針値案を示しました。すでに発表されているホルムアルデヒド,トルエン,キシレン,p -ジクロロベンゼン,エチルベンゼン,スチレン,クロルピリホス,フタル酸ジ-n -ブチル(フタル酸エステル類のうち,当初はこれのみ指針値)と合わせて規制対象は12物質になります。居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査について(厚生省,2000年12月14日),室内空気汚染に係るガイドライン〔案〕に対する意見の募集結果について(同,2000年12月15日)もご参照ください。
これに続いて2001年07月05日の検討会で,テトラデカン,フタル酸ジ-2-エチルヘキシル,ダイアジノンの濃度指針値が承認され,指針値が決定したものは11物質になりました。 → 第6回〜第7回のまとめ(厚生労働省,2001年07月24日)第8回〜第9回のまとめ(2002年02月08日),全指針値(分子閲覧にはプラグインが必要)
室内空気汚染に係るガイドライン〔案〕に対する意見の募集について(厚生労働省,2001年05月17日)に対する結果が公表されました(2001年07月27日)。

くろまる原因化合物の例 《以下の分子モデルはアニメ画像です。ChimeがプラグインされていればChime版表示可 → Chime版の分子モデル表示

分 類 分子モデル 室内濃度指針値*
(最新値はChime版参照)
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド
参考:ICSCデータ 100μg/m3(0.08ppm)
トルエン
トルエン
参考:ICSCデータ 260μg/m3(0.07ppm)
キシレン
o-キシレン
参考:ICSCデータ
m-キシレン
参考:ICSCデータ
p-キシレン
参考:ICSCデータ 870μg/m3(0.20ppm)
エチルベンゼン
(芳香族炭化水素)
エチルベンゼン
参考:ICSCデータ 3800μg/m3
(0.88ppm)
p-ジクロロベンゼン
(防虫剤)
p-ジクロロベンゼン
参考:ICSCデータ 240μg/m3(0.04ppm)
可塑剤
可塑剤の例:フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)
参考:「環境ホルモンリスト/可塑剤」,ICSCデータ 220μg/m3(0.02ppm)
防蟻剤
防蟻剤の例:クロルピリホス
参考:農薬事典,ICSCデータ
(注記)国内では2001年から段階的に製造・使用が禁止されます(2000年11月08日,朝日新聞など) 1μg/m3
(0.07ppm)
(注記)小児の場合は,
0.1μg/m3
(0.007ppm)
* シックハウス〔室内空気汚染〕問題に関する検討会中間報告書−第4回及び第5回のまとめ(厚生省,2000年12月15日)より。ppmは25°Cでの換算値。
第6回〜第7回のまとめ(2001年07月24日)を含めたものはこちら(分子閲覧にはプラグインが必要)
(注記)2002年02月22日,新たな室内濃度の指針値として,接着剤や防腐剤に使われるアセトアルデヒドが48μg/m3(0.03ppm),殺虫剤のフェノブカルブが33μg/m3(3.8ppb)と決定(2002年02月24日,朝日新聞)。 → 第8回シックハウス〔室内空気汚染〕問題に関する検討会議事録(厚生労働省,2001年10月11日)


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