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源泉かけ流し宣言
高湯温泉は、全国で9番目に
源泉かけ流し宣言を行いました。
高湯温泉の源泉かけ流し宣言は、2010年6月に福島県県庁より行われた。
「かけ流し」という表現には実は"一部循環かけ流し"や"加水加温かけ流し"も含まれている。
高湯温泉では源泉から引湯した天然温泉を効能豊かなままに、一切手を加えず「100%源泉かけ流し」の湯として提供している。
(自家自噴源泉完全放流型かけ流し方式[加水加温無し])
例えば温泉街にある「共同浴場あったか湯」では源泉(高湯26番 「滝の湯」)から約60mの湯樋、落枡、分湯箱、そして浴槽へと源泉をそのまま引き湯している。
これらの給湯方法は同施設の駐車場からも見ることができる。浴槽の温度は入浴人数や天候などで変わるため、管理調整は専任者である「湯番」によりこまめに行われている。
温泉の湧出量
地区の温泉湧出量は2,589リットル/毎分・泉温 43.7〜49.4°C(決定者:福島県北保健所)となっており、6軒の温泉宿と1軒の共同浴場で使用している。
地元では見慣れた風景であるが、湧出量と温泉使用施設割合によると、実に豊富な湯量を誇る温泉地区といえるであろう。 たとえば地区内施設の総入込み宿泊者数804人で総湧出量を割ると、1人あたり4リットル/毎分となる。
地域一体の取組
地区内では昔から、「山を守ることは湯を守ることである」と温泉営業をするにあたっての気概を受け継いできた。 これは自然の恵みである温泉を 守ることと、その温泉を使わせていただいている山への感謝の気持ちが良く現れていると思う。 また我々は経験的に温泉が体に効くということを 知っており、それは先達から受け継いできた霊泉への畏敬の気持ちでもあるが、 その使い方によっては温泉の力が落ちることも経験している。 その 温泉の力を最大限に引き出す温泉の管理方法が「源泉かけ流し」である。 この「温泉水の持つ力」については高湯温泉入浴療養効果の実証に詳しい。
「分湯箱」とは?
最近は頻繁に表記される「かけ流し」であるが、まったく自然なままの給湯方法というだけではなく、一部循環かけ流しや加水加温かけ流しなどの表現がある。 かけ流しにもそういった表示言葉があるということは、それだけ情報の公示に正直になってきたという事かもしれない。 さて高湯温泉のかけ流しとは、どういう方法で行われているのであろうか。
源泉から引湯したお湯を浴槽に入れ、入れた分だけ浴槽から排出するという単純な仕組みであるのだが、これがなかなか実践は難しい。管理に手間がかかり、衛生上からもフィルターを通した循環風呂が良しとしてしまうのだが、これにこだわるのが高湯温泉。本物のお湯を提 供するために日々管理を怠らない。
9つの源泉のご紹介
福島屈指の名湯と名高い高湯温泉は、山麓の狭いエリアに自然湧出の源泉が10箇所あり、源泉個々に「滝の湯」「仙気の湯」といった名前が付けられている場所もある。 これらは全て昔の共同浴場の名称で当時は源泉のすぐ側や真上に浴槽があった。現在は温度の低い源泉「熱湯」は使用されておらず、施設引湯源泉数は9つである。
温泉の湧出量は毎分2,589リットルを誇り泉温は43.7〜49.4度。源泉によっては熱め・微温め・湯花が多い・砂を吐くなどの微妙な個性があり、それもまた温泉ファンの愉しみのひとつになっている。全6軒の宿と1軒の共同浴場ではこのいで湯をそれぞれの地形の高低差を利用しそのまま引湯している。
このように温泉地の宿の大半が今なお自然流下を採用しているケースは全国でも極めて稀である。 この方式では引き湯する湯量と温度により冬期間の浴槽の大きさが決まるため、高湯には温泉街開発にありがちな循環式巨大風呂の施設が存在していない。
これこそ江戸時代より変わらぬ温泉管理が保たれ続けるゆえんでもあり、温泉に対する深い愛情と高い意識を代々にわたり伝承してきた高湯の人々の叡智だとも言える。
高湯5番 玉子湯外湯
泉温:44.4°C 湧出量:87.7l/min
●くろまる玉子湯
高湯10番 玉子湯内湯
泉温:45.9°C 湧出量:248l/min
●くろまる玉子湯
高湯16番 仙気の湯
泉温:46.9°C 湧出量:146l/min
●くろまる玉子湯
●くろまるひげの家
高湯26番 滝の湯
泉温:49.4°C 湧出量:695l/min
●くろまる共同浴場あったか湯
●くろまる安達屋
●くろまる玉子湯
●くろまるひげの家
高湯42番
泉温:46.6°C 湧出量:110l/min
●くろまる吾妻屋
湯花沢1番
泉温:43.7°C 湧出量:42l/min
●くろまる静心山荘
湯花沢3番
泉温:48.9°C 湧出量:606l/min
●くろまる安達屋
●くろまる吾妻屋
●くろまる花月ハイランドホテル
湯花沢5番
泉温:44.3°C 湧出量:204l/min
●くろまる安達屋
●くろまる吾妻屋
湯花沢6番
泉温:43.0°C 湧出量:450l/min
●くろまる安達屋
●くろまる吾妻屋