くらしが育んだ「里」を未来へ
人々のくらしに育まれてきた健やかで美しい「にほんの里」100選。
各地のニュースや活動、特色や所在地――里からの発信をお届けします。
田園景観が整った山間地農村。独居老人に声を掛け合うなど地域福祉に力を入れる。県立大の実習受け入れや野菜直販の活動も。
※(注記) 交通アクセスや店舗情報などは、お出かけ前にご確認ください。
※(注記) 車ナビは、里を訪れる際の目標ポイントを数値化したマップコードで、()内が施設名や地点です。地図では★で示しました。カーナビのマップコード検索で利用できます。
2018年02月26日
人をつなぐ心配りと催し
●くろまる「初日にちかう会」では標高445mの文殊岳に登る(徳地地域交流センター串分館提供)
住民でつくる「ゆたかな串を育てる会」を中心に、支え合いの力で里を維持している。活動の一つが心配りのネットワーク。一人暮らしの高齢者を対象とした見守りと声掛けに、地域の人たちが努めている。もう一つは、元日の「初日にちかう会」や6月のホタル観賞など、頻繁に開かれるイベントだ。これらが地域に温かなつながりを生み、生きがいづくりにも役立っている。大学との連携などにより、出入りを続ける若者がいるのも大きな励みだ。
「にほんの里100 選」に選ばれたのがきっかけで、滝つぼが土砂で埋もれていた「天神の滝」が再生された。今では散策路も整備され、新緑や紅葉の時期に多くの人たちが足を運ぶ。