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掲載開始日:2024年9月20日更新日:2024年9月20日

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浜砂(はまご)発電所、リレー試験実施しました!

みなさんこんにちは!

宮崎県企業局発電設備課、祝子(ほうり)担当の職員です!

今回は6月に実施した浜砂発電所リレー試験について話をしていきます!

リレー試験と言っても、発電所を職員が走り回るわけではありません!工具をもって職員がバトンパスをするわけでもありません!

そんなことはさておき!

  1. 宮崎県企業局職員は何の仕事をしているか?
  2. 浜砂発電所はどこにあるのか?
  3. リレー試験とは何か?

以上のことを説明して、本題に入っていきたいと思います!

1.宮崎県企業局職員は何の仕事をしているか?

まず、私たち企業局職員は宮崎県内にある北は延岡から南は日南までの14水力発電所について、維持・修繕業務を行なっています。

簡単に言うと、水力発電は水を高いところから管を通して落差を利用し水車を回して電気を生み出します。水を流すときに一緒に小さな木の枝やゴミが流れ、発電機に詰まり、機械が動かなくならないように点検や試験を定期的に行なっています。

また、水系毎に担当が所管している発電所に不具合があれば発電所に行き機器の点検を行い、電気の安定的な供給に日々努めています。

発電所の点検等がないときは、発電所内部の構造などについて勉強会を開いたり、業務の効率化について協議を行い、職員も技術力向上に励んでいます。

2.浜砂発電所はどこにあるのか?

今回の現場である浜砂発電所延岡市を流れる祝子川沿いにあります。

延岡を流れる祝子川には4つの発電所があります。上流から上祝子発電所、祝子第二発電所、祝子発電所、浜砂発電所となります。

浜砂発電所は祝子川の最下流にあり、浜砂ダムのすぐ下にある発電所となります。

3.リレー試験とは何か?

それでは、リレー試験について説明していきます!

今回試験するリレーとは別名保護継電器(ほごけいでんき)とも言われ、発電機などの機器に不具合が起きた時、発電機を安全に停止したりするための機械のことです。そのリレーが正常に動作するか、故障していないかを試験・検査するのが、今回のリレー試験となります。

それでは!リレー試験を開始していきましょう!

1.前日の準備

リレー試験当日にバタバタしないように、事前準備を進めていきます。試験するときは電気を流すので、触れると危険な部分にはテープを貼り、感電しないように安全対策をしっかりしていきます。

その他、試験中に配線につまずいたりするとケガの元になりますので、テープを貼り、つまずかないようにしています。

また、予定されたリレー以外をまちがって試験すると危険であるため、対象とならないリレーには「操作禁止」のテープを貼ります。

2.試験当日の朝

リレー試験の準備は前日のうちに済ませたので、当日の朝はラジオ体操から始まり、リレー試験中に転倒事故ケガをしないように身体をほぐしていきます。座ってする試験だけでなく、発電所内のいたるところで試験を実施するため、最初に想定していたよりも身体を動かすものだと実感しました。

3.KY(危険予知)活動

ラジオ体操の後はKY活動を行います。この活動はリレー試験などを行う際に危険と思われる行動などをみんなで出し合い、どんな危険か、何をする際に危険かどう対処すればよいかをチームで話し合う活動です。

今回は、電気が流れている部分が感電の恐れがあり危険であるため、「作業時は必ず手袋をしよう!!」に決まりました。

作業を行う前には、作業員全員でこのフレーズについて指差呼称を行い、危険予知の内容を念頭に置いて、気を付けて作業を進めていくことになります。

この活動を行うことでチームとして共通認識を持ち、危険な行動をとっている職員がいる場合はお互いに声を掛け合うことになります。

4.単体試験

それではリレー試験に入っていきます!

最初に行うのは単体試験です!

単体試験では、リレー本体のみに既定の電流電圧を流して、正常動作するか確認していきます。過電流を検知するリレーなら、電流を徐々に上げていき決まった値で動作するか、一気に電流を上げたときに瞬時動作するかを試験します。

試験でリレーに異常がなければ、リレーの清掃をして元の場所に戻します。

5.ターゲット試験

次はターゲット試験に移っていきます。

ターゲット試験とは、リレーが動作したときの表示器動作を確認する試験となります。

回路上のどこかで不具合があると、ターゲット試験をしたときに表示器が正常に動作しません。故障したリレーをそのまま放置しておくと、発電機に異常や故障が発生した際に事故を未然に防ぐことができません。

そうならないためにも試験を行い、表示器動作が正常に動作するか一つ一つ確認します。

6.模擬遮断(もぎしゃだん)試験

最後に、リレーが動作し発電機や送電線が正常に停止するかを確認する、結合試験を行います。

今回は、実際に発電機や送電線を停止させない模擬遮断試験を行いました。

模擬遮断試験は、実際に事故や故障が起きたときに動作する回路上試験機を接続します。

試験では、試験機のランプが正常に点灯・消灯することで回路上に異常がないことを確認します。

7.後片付け

全ての試験終了したら、試験機器片付け、「操作禁止」テープ等の撤去、使用器具を元あった場所に片付けます。試験前よりも綺麗にすることを心掛け、片付け中に汚れている部分があったら清掃も行います。

8.まとめ

リレー試験をする際に使用する機器等は複雑なものが多く、レバーやダイアル、スイッチが多くあるため、むやみやたらに作業をすると機器の故障事故危険性もあります!

そこで頼りになるのが多くの経験を積んでいる先輩方!

若手職員作業準備試験をする中で危険と思う部分があれば指摘したり、器具の操作方法をアドバイスしてくれたり、試験時に役立つ豆知識を教えてくれたりします!

若手職員はまだ隠れた危険が分からない場合があります、そんなときに寄り添ってアドバイスをくれる先輩方は非常に心強いです!

今回は、先輩方にいろいろと教えていただきながら作業しましたが、次回からは後輩にも指導できるよう、安全第一日々精進していきます!

最後に

私たち発電設備課職員は、水力発電所維持・修繕を行なっており、安定した電力供給を心がけています。みなさんもこれを機に、ダムや水力発電所について少しでも興味を持ってくれると幸いです。

以上、発電設備課祝子担当の職員でした!

お問い合わせ

企業局総務課 経営企画室

電話:0985-26-9766

ファクス:0985-26-9754

メールアドレス:kigyo-keieikikaku@pref.miyazaki.lg.jp

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