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機械による摘採が一般化した現在、幼木期の茶園はその土台(枝条構成)を形成する期間にあたります。この枝条構成が均一にできている茶園では芽揃いもよく、定期的に行う中切り等更新後の回復も早く、生産性の高い茶園になるでしょう。
定植後活着までに1〜2ヶ月を要しますので、活着後に第1回目の施肥を行いましょう。施肥量の目安は窒素10kg/10a、リン酸・カリ7kg/10a前後をとし、5〜8月にかけて3〜4回に分施しましょう。また、施肥位置は株もとから20cm程度離れた両側に施用し、軽く土と混ぜましょう。
幼木園では、年々樹体量が増加していくため、増加に応じて施肥量・施肥位置を拡大していく必要があります。
一般的には、成木園の施肥量に対して2年目50%、3年目70%、4年目90%、5年目100%を目安とされ、成木園の施肥体系に準じて分施していけばよいでしょう。また、施肥位置も樹体の大きさに応じて拡大していき、3〜4年目には畦間全体に根が分布するようになるので、畦間全面に施用し、除草を兼ねて浅く耕耘しましょう。
幼木期間は畦間が広く、雑草も生えやすいため、畦間に牧草(ソルゴー)や麦などを間作し、有機物補給や冬期の防寒・防風に利用できることができます。
また、畦間にも茶苗を定植し2年程度育成し、大苗として近くの定植予定茶園に移植することもでき、こうした方法によると大苗移植茶園での早期成園化も可能となります。
このように限られた茶園を有効利用する方法も古くから活用されてきていますので、茶園の新・改植計画を入念に立て、こうした方法を取り入れていくことも大切でしょう。
2年目以降の仕立ては、成園化後の枝条構成を左右します。茶樹の品種特性や生育に応じて仕立てを考えていくのが基本となります。以下に「やぶきた」のような直立性品種の単条植えを例にとった仕立て方法を示しますので、これを基本に品種や生育に応じて適宜加減しましょう。