本講座では、外国人の人権をテーマとして取り上げました。
まず、三重県は外国人住民の割合が全国で4番目に多いことなどを確認しました。
次に、学習展開例「言葉の壁を乗り越えよう」について研修を行いました。「みんなできるかな?」ゲームを通して言葉が分からないことによる困り感や不安感に気づく力を育むことや、マンダラシートへの書き込みや話し合いを通して「私たちができること」の具体的な行動について考えることなどについて、体験していただきました。
そして、学習展開例「知ろう!考えよう!朝鮮半島と私たち」から「ありのままで生きていきたい」を取り上げ、学習を実際に体験していただきながら設問の意図や指導上の留意点について説明しました。
さらに「ヘイトスピーチ解消法」が成立するまでの経過やその後の動きについて、その成立に係わった人々の思いも提示しながら、人権を守るために行動することの重要性を確認しました。
【参加者アンケートより】
・ゲームを通して自分が実際に体験できたことで、次に子どもを支援するときに心から寄り添えると思いまし
た。校内でもやってみたいと思います。今までわかっているようでわかっていなかったことに気づけました。
・「みんなのひろば」にあるワークシートを実際にしていただいたので、とても分かりやすくてよかったです。
現在、2年生を担任していますが、マンダラシートは何にでも使えそうだと思いました。李さんのお話を通し
て、「歴史を学ぶこと」や「自己肯定感を得ること」はとても大切だと思いました。
・ヘイトスピーチの現状を映像やそれに対する当事者の思いを通じて知り、「自分ならどう思うか、どうする
か」を考えることができました。グループワークで先生方の意見を聞かせてもらうことで、様々な考え方に触
れることができました。今後に活かしていきたいと思います。