農政普及課現地農業情報(令和6年7月)

鹿児島地区

食べて楽しむお茶を!鹿児島女子高校との連携

7月9日,鹿児島女子高校の生徒が市と合併した旧5町の食材を使ったメニューを開発し,鹿児島サンロイヤルホテルで発表会を開いた。まつもと茶をはじめ,地域の食材を活用した様々な料理が振る舞われ,生徒や食材を提供した生産者がテーブルを囲んで試食した。当課では,地域振興事業で製作した農林水産物レゴブロックの展示を行うなど会場に華を添えた。サンロイヤルホテルの1階レストラン会場では,8月以降も旬に合わせたレゴブッロクの展示を行う。

[画像:お茶写真(7月ミニ情報)]

繁殖牛放牧実証の技術研修会を開催!

7月10日,肉用牛繁殖農家(鹿児島市)が取り組む放牧実証地で,「肉用牛部門技術研修会」を開催し,青年農業者や関係機関等27人が参加した。遊休農地に放されて2週間経過した繁殖牛の状況や採食の範囲,電牧等を確認したほか,自給飼料の生産拡大や繁殖成績改善をテーマに研修を行った。指導農業士から草地管理の助言があり,出席者からは放牧に取り組みたいとの声があった。今後も,生産コスト低減に向けた技術の普及に取り組んでいく。

[画像:畜産写真(7月ミニ情報)]

日置地区

貴重な体験談等で気持ちを新たに!〜農業基礎研修会を開催〜

7月12日と19日の両日,令和3年以降に管内で就農し未受講の20人の新規就農者を対象に,日置庁舎で農業基礎研修会を開催した。初回の冒頭に日置地区指導農業士会長から,自身の新規就農から現在までの失敗等を含めた体験談の講演があり,参加者らは熱心に聞き入り,大いに励みになったようだ。その他には農業経営,病害虫,土壌肥料,畜産の4部門について普及指導員が講義を行った。全受講生に研修内容に関するアンケートを実施し,今後の研修改善に活かす予定である。

[画像:日置経営写真(7月ミニ情報)]

害虫対策で自給飼料作付けの気運高まる

6月28日,伊集院町で農家5戸9名,関係機関10名が参加して開催された日置市酪農振興会総会にて,農政普及課より酪農において主な自給飼料作物であるデントコーンへの被害が大きい「ツマジロクサヨトウ」の新既登録農薬の情報提供を行った。農家から質問が多く寄せられ自給飼料作付けへの気運が高まった。

茶の有機栽培管理に向けて情報提供を実施!

7月9日,日置庁舎の会議室で茶加工流通部会主催のもと,部会員12人を対象に二番茶反省会が行われた。農政普及課からは有機栽培における網もち病対策や有機栽培に使用可能な農薬・肥料等の情報提供を行った。管内の多くの生産者は輸出などの販路拡大に向けた有機JAS認証及びサプライチェーンの取得に非常に意欲的であるため,引き続き情報提供及び支援をしていきたい。

根深ねぎ農家に難防除病害虫対策指導を実施

7月10日に,東市来(午前),吹上(午後)の2カ所で,園芸振興協議会日置支部根深ねぎ専門部会の主催で,管内の根深ねぎ農家を対象に,現地検討会を開催した。今年は例年より1か月早く難病害である軟腐病が確認されるとともに,難防除害虫ネギハモグリバエB系統の被害も確認されていることから,難病害対策について指導を行った。参加者からは多くの質問が出され,活発な研修会となった。

日置市認定農業者へ農作業安全対策を呼びかける

7月4日,日置市東市来町で認定農業者46人を含む89人が出席し,日置市認定農業者連絡会総会及び研修会が開催された。研修会では,農政普及課からビデオを活用して農作業事故防止対策について呼びかけた。参加した農家は,真剣な眼差しでビデオ鑑賞しており,誰でもどこでも起こりうる農作業事故の実体験者の話を聞いたことで,農作業安全対策の重要性を再認識していた。今後も,地域農業者に対しては研修会等を通じて農作業安全対策の取組について情報提供を行っていきたい。