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意見の概要
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先日,鹿児島空港に自家用車で行きましたが,飛行機に乗る時刻が迫っているのに駐車場所が見当たらず困りました。
鹿児島空港は九州で2番目に利用者が多い空港ですが,他の空港に比べてアクセスの利便性が良くありません。最近は運転手不足で空港バスが減便されており,なおさら自家用車で行く人が多くなっていると思われます。
空港駐車場の混雑対策として,すぐできることは,徒歩で約15分かかる位置にある臨時駐車場と空港間にピストン輸送をするシャトルバスを走らせることでしょう。その次の対策としては,自走式の立体駐車場をつくることではないでしょうか。
更に,抜本的な対策として,10年後,20年後の空港利用者の増加を見込んで,「空港アクセス鉄道」を整備してはいかがでしょうか。
車の運転に不安を覚える高齢者も,空港まで鉄道に乗って行くことができれば,旅行に出掛ける気になるかもしれません。
熊本県では,現在,県と県議会が「熊本空港アクセス鉄道」のルートや事業費などを具体的に議論しています。新潟空港や仙台空港,高松空港など地方都市にも空港アクセス鉄道があります。
鹿児島でも空港駅をつくり,例えば,日豊本線の隼人駅もしくは肥薩線の嘉例川駅と結ぶ「空港アクセス鉄道」をつくるのはいかがでしょうか。肥薩線の乗客を増やすきっかけになるかもしれません。
将来,鹿児島が発展していく上で有益な交通手段になると思います。
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| 対応・取り組み状況 |
国が設置している鹿児島空港駐車場については,昨年度86日間満車となるなど,混雑が常態化しております。
管理者である空港ビル会社においては,鹿児島空港駐車場の混雑緩和対策の一環として,1,485台駐車できる臨時駐車場を設けており,満車時には開放するなどの対応を行っております。
県では,空港駐車場の混雑緩和に向けた具体的な対策を検討するため,関係者と連携して駐車場の利用実態を把握する調査を実施しているところです。また,国と県,空港ビル会社で連携して,課題解決に向けた今後の取組等を議論するため,「鹿児島空港駐車場の混雑緩和等に向けた検討会」を開催しております。本年9月に開催されました第2回の検討会では,国が提示した実施計画骨子案の中で,立体駐車場整備を含む駐車場の容量拡大について,需要予測,整備費用や工期等の調査を行い,来年2月末を目処にとりまとめることが示されたほか,県が実施した調査結果等も共有したところです。
空港駐車場の混雑や空港へのアクセスについて御提案があった対策案のうち,臨時駐車場と空港ターミナル間のシャトルバス運行については,臨時駐車場が常時開放されていないことから,運転手の確保や運営,コストの面での課題があると考えられます。
また,空港アクセス鉄道の整備については,鹿児島空港周辺の地形条件から,技術的な課題が多く存在しています。
鹿児島空港の利用者の利便性向上や2次交通の確保等に向け,引き続き,関係者と連携して取り組んでまいります。
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