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更新日:令和7(2025)年11月26日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第47週(2025年11月17日から2025年11月23日)(PDF:893.7KB)
※(注記)過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※(注記)過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
11月30日から12月6日は千葉県ストップエイズウィークです
千葉県では毎年、「千葉県ストップエイズウィーク」として、12月1日(世界エイズデー)を中心にキャンペーンなどを実施しています1)。今年は12月7日(日曜日)に、無料・匿名・予約不要の休日街頭HIV検査を実施します。不安なことがある場合には、県ホームページ等をご確認の上、ぜひご活用ください2)。
2025年第47週時点の年間累計届出数は33例であった(図1)。
性別では、男性32例(97%)、女性1例(3%)であった。病型別では、無症候性キャリアが18例(55%)、AIDSが11例(33%)であった(図2)。
第47週時点における2016年から2025年までの県内の後天性免疫不全症候群の診断年別届出数のグラフ
第47週時点における2016年から2025年までの県内の後天性免疫不全症候群の診断年別病型別の届出数と割合のグラフ
2016年から2025年第47週までに届出のあった389例の概要は以下のとおり。
性別は、男性354例(91%)、女性35例(9%)であり、男性が約9割を占めた。
病型別は、男性では無症候性キャリアが最も多く196例(55%)、次いでAIDS126例(36%)、その他32例(9%)であった。一方、女性ではAIDSが最も多く22例(63%)、次いで無症候性キャリア12例(34%)、その他1例(3%)であった(図3)。
年齢群別では、男性において、届出数の多かった20代から40代では、AIDSと比較して無症候性キャリアの割合が高かった。女性は40代の届出数が14例(40%)で最も多く、そのうちAIDSが11例(79%)と8割近くを占めた(図3)。
図3:県内の後天性免役不全症候群の性別・年齢群別・病型別届出数(2016年から2025年,2025年第47週時点)
第47週時点における2016年から2025年までの県内の後天性免役不全症候群の男性の年齢群別病型別届出数
第47週時点における2016年から2025年までの県内の後天性免役不全症候群の女性の年齢群別病型別届出数
後天性免疫不全症候群は、ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)に感染することで免疫不全が生じ、健常者では通常見られないさまざまな日和見感染症や悪性腫瘍が合併した状態をいう。HIV感染の自然経過は感染初期(急性期)、無症候期、AIDS発症期の3期に分けられ、時間が経過するとともに免疫システムの破壊が進行するため、早期診断、治療がとても重要となる。近年、さまざまな研究において、効果的な抗HIV治療を受けて血液中のウイルス量が検出限界値未満(Undetectable)のレベルに抑えられているHIV陽性者からは他の人に伝播しない(Untransmittable)こと(U=U)が分かってきており、早期治療の開始で新たな感染を防止する(Treatment as Prevention; T as P)という考え方が主流になっている3,4)。
ストップエイズウィーク以外でも無料・匿名の検査を実施しています
県では、保健所等において無料・匿名のエイズ等の検査を実施しています。感染が気になったり、不安なことがある場合には、県ホームページ等でスケジュールや予約方法をご確認の上、ご活用ください5)。
1)千葉県健康福祉部疾病対策課:千葉県ストップエイズウィーク2025
3)国立健康危機管理研究機構:AIDS(後天性免疫不全症候群)外部サイトへのリンク
5)千葉県健康福祉部疾病対策課:千葉県内のエイズ等相談・検査
直近5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
掲載している定点把握対象の感染症:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
2025年10月の千葉県結核・感染症月報(2025年第44週週報)を掲載しています。
2025年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.43)から減少して、1.18となった。
過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年47週に届出はなく、累計は22例であった。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年第46週に6例の届出があり、累計は239例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で41例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で10例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
1)国立健康危機管理研究機構:麻疹 発生動向調査外部サイトへのリンク
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年47週に13例届出があり、累計は3,464例となった。
千葉県では2025年47週に3例の届出があり、累計は407例となった。
2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年47週に2例の届出があり、累計は189例となった。
2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週(53.47)から増加して、61.43となった。
2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※(注記)県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.79)から減少して、3.62となった。
2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年47週に届出はなく、累計は0例であった。
2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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