| [画像:木の高さをはかろう] |
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| [画像:博士]
木の高さをはかることは、「間伐(かんばつ)」という、木と木の間隔(かんかく)をちょうどよくするようにしたり、木を伐(き)る前に、木がどの位の重さになるかをはかるために行われます。 |
1.木と並んで測ってみよう
[画像:身長の倍数で木の高さを測る]身長が判っている人と木を並べてみて、木が人の何倍あるかを見て、おおよその高さを測ります。
《用意するもの》なし。ただし1人でははかれません。
(1)木の側に、身長の判っている人に立ってもらいます。
(2)測る人は、木からあるていどはなれて、立っている人の何倍位かを測ります。
立ってる人の身長に、何倍かをかけて、木の高さを求めます。
【注意!】木からはなれるときは、注意して歩きましょう。
2.紙を使って測ってみよう
直角二等辺三角形の辺の比率を使って、木の高さを測ります。
《用意するもの》 ・紙 ・メジャー(巻尺)
(1) まず、紙を半分に折って、三角形を作ります。
三角形の下の余分な部分を切り落とします。
(2) 三角形を片方の目元まで持って行きます。
[画像:紙をかまえる]角(直角の部分)を持って、三角形の残りの部分を自分の方に向けます。
一方の短い辺を水平に、もう一方の短い辺はまっすぐ上向きにしましょう。
目線を上げれば、長い辺に沿って上方向を見ることができるはずです。
(3) 木のてっぺんが三角形の先たんと合わさる地点に来るまで、木から後に下がりましょう。
[画像:距離をはかる]木のてっぺんが見えるまで、片方の目を閉じて、もう片方の目で三角形の斜辺(しゃへん)にぴたりと沿ってのぞきこむようにしてください。
三角形の斜辺(しゃへん)に沿った視線の先が、木のてっぺんに来る地点まで後に下がりましょう。
(4) その地点に印をつけて、そこから木の根元までの距離(きょり)を測ります。
この距離(きょり)は"ほぼ"木の高さと同じです。
ただし、地面に立って目線の高さから木を見ていたわけですから、その距離(きょり)にみなさんの身長を足しましょう。
3.「木のたかさ測定器」を使って測ってみよう
[画像:木のたかさ測定器]木までの距離(きょり)と「木のたかさ測定器」で、木の高さを測ります。
《用意するもの》
・「木のたかさ測定器」:下の"「木のたかさ測定器」について(先生・指導者向け)"を先生に見せてください。
・メジャー(巻尺):無い場合は、歩はばなどで距離(きょり)を測ります。
(1)まず、「木のたかさ測定器」を作ります。
(2)木から、測る場所までの距離(きょり)をメジャー(巻尺)または「何歩、歩いたか」で測ります。
※(注記)測る場所を決める時は、だいたい木の高さと同じ距離(きょり)にした方が計算しやすいです。
(3)「木のたかさ測定器」で、1辺を木の天辺に合せます。糸がたれた所の数値を読み取り、
(木の高さ)=(木から測る場所までの距離(きょり))×ばつ(読み取った数値)
で木の高さが判ります。
【注意!】測る場所は、安定した場所を選びましょう。岩場やがけ、川の近くなどだと思わぬ事故になります。
◎にじゅうまる「木のたかさ測定器」について(先生・指導者向け)
「木のたかさ測定器」は、PDFファイルになっています。
下のPDFファイルを右クリックして「保存」などコンピューター上に保存してください。
なお、PDFファイルの閲覧・印刷には「Adobe Reader」などが必要です。
(1)「木のたかさ測定器」は、A4に印刷するように最適化されています。レーザープリンター、IJプリンターなどで出力してください。カラーで出力しなくても結構です。
(2)「木のたかさ測定器」を制作するのに必要なものは、適当な長さの糸、5円玉などのおもりとなるもの、セロハンテープです。製作に必要な時間は約5分です。
(3)「木のたかさ測定器」に詳しい説明がありますのでご一読ください。
(4)「木のたかさ測定器」を授業・野外観測に使用する場合でも、エコシステムアカデミー事務局に連絡する必要はございません。
「木のたかさ測定器」本体&説明書《PDFファイル264KB》
《参考文献》新しい隊指導者訓練・スキルトレーニングへの道「計測と簡易測量」. 2014, SCOUTING, 699(1), p.20-21.