「ハイパーサーミア 最新がん治療の選択」
−2010年6月12日開催−
毎日健康サロン市民公開講座「がん治療最前線」を奈良市で開催。
毎日健康サロン市民公開講座「がん治療最前線」(毎日新聞大阪開発主催、日本ハイパーサーミア学会・毎日新聞社後援、医療法人康仁会西の京病院・メディカルプラザ薬師西の京協力)が6月12日、奈良市のなら100年会館で360人が参加して開かれた。テーマは「ハイパーサーミア 最新がん治療の選択」。
開会あいさつで、大西武雄・日本ハイパーサーミア学会理事長が「二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで死んでいく時代を迎えた。がんは環境、遺伝、感染などによって発生するが、たばこを吸わないことと食生活の工夫でかなりのがんが防げる」と述べた。
続いて、郄比康臣・医療法人康仁会西の京病院理事長があいさつ。「日本人の死因別死亡率を見ると、1980年以降、がんが右肩上がりで増えて1位を占めている。部位別死亡率では、男性は肺・気管支、胃、大腸、肝臓が多く、前立腺がんも増えている。女性では大腸、肺・気管支、膵臓が多く、特に乳がんが増えている。前立腺がんや乳がんの増加は、日本人の食生活の変化が大きく影響していると考えられる」
さらに、6人の専門家による特別講演とパネルディスカッションが行われ、参加者から寄せられた質問にも答えた。
■しかく 特別講演京都府立医科大学名誉教授
千春会ハイパーサーミアクリニック院長
近藤 元治氏
医療法人康仁会西の京病院院長
櫻井 隆久氏
「PET検査について−保険適用が拡大された新しいがん検査法」
医療法人康仁会メディカルプラザ薬師西の京PETセンター長
尾辻 秀章氏
九州大学名誉教授
原三信病院放射線科顧問
寺嶋 廣美氏
「行消化器がんの集学的治療−とくに温熱療法と免疫療法の実際について」
京都府立医科大学准教授
古倉 聡氏
名古屋前立腺センター温熱・免疫療法研究所所長
上田 公介氏
・座長
郄比 康臣氏(医療法人康仁会西の京病院理事長)
・パネリスト
近藤元治氏/櫻井隆久氏/尾辻秀章氏/寺嶋廣美氏/古倉 聡氏/上田公介氏