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一般社団法人 九州経済連合会

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会長コメント

第64回定時総会後の記者会見(6/6)における会長コメント要旨

【会長4年目の抱負】


九州の課題を解決して九州を元気にする、という九経連の存在意義を改めて感じている。

幸いなことに九州は今元気であるので、この追い風を活かしながら、九経連の会員、そして

九州の経済界と一緒になって取り組みを進めていく。


(質問)3年間を振り返り手応えや課題があれば。
➤九経連の事務局にはこれまでの多くの積み重ねがある。九州を良くしたいという強い

思いがあったからこそであり、4年目もこの蓄積を活かしていきたい。

【新生シリコンアイランド九州】


今週、熊本で開催された九州地域戦略会議で新生シリコンアイランド九州のグランド

デザインが承認された。このグランドデザインは、九経連が事務局となり産官学金の

メンバーによる協議を重ねて策定に至ったものであり、九州が将来にわたって世界の

産業サプライチェーンの中核を担い続ける「新生シリコンアイランド九州」を実現す

るために、産官学金で共有された基本方針である。今後、九州地域戦略会議のもとに

「新生シリコンアイランド九州情報連絡会」を設置し、グランドデザインに沿った取り組み

を推進していく。
また、九経連としても半導体の推進体制を強化するため、「産業振興・デジタル推進

委員会」の中に「半導体戦略専門部会」を新たに設置することを本日の理事会で決定した。

部会長には九州大学の白谷副学長に就任いただく予定である。メンバーは半導体の応用・

設計・生産に関わる企業に加え、大学や研究機関、エネルギー、金融、物流、まちづくり

関連企業など、グランドデザインに記載された課題の解決にリソースを提供いただける

企業・団体に声を掛ける予定である。遅くとも10月までには第1回部会を開催する予定だ。


(質問)台湾と九州の中小企業による合弁会社構想の経緯や狙いは。
➤九州大学と台湾の陽明交通大学のMOU締結を契機に、九州と台湾の実践的な取り組み

を検討する中で、九州大学と九州の地銀13行がTSMCとの取引を希望する企業の意向を

確認したところ、約70社が手を挙げているというところである。
地域が一緒になって取り組み、強靭なサプライチェーンを構築しないと本当の意味で

の産業として成り立たない。台湾から見ても日本の企業と連携できることはサプライチ
ェーンの強靱化そのものになる。


(質問)合弁会社により台湾と九州の技術力の向上に繋がるか。
➤TSMCの要求する技術水準を日本の企業も持つ必要があり、今後、次世代の半導体に

取り組んでいけるような技術を身につけていくためにも、合弁会社は効果的であろう。


(質問)半導体戦略専門部会のメンバー構成の狙いは。
➤半導体ビジネスのエコシステムを築くことが必要である。多岐にわたる課題に対して、

ビジネスベースで解決することができる企業に参画していただき、その過程でイノベー

ションを起こしていくような進化も期待している。


【九州MaaS】


九州MaaSの利用を8月1日からスタートする。フルサービス・商品でのスタートとは

ならないが、逐次、異なる事業者が連携したサービス、県境をまたがるサービス、観光や

商業と連携した商品などの開発を進めていく。特にインバウンド向けの商品である九州内

のバス・JR線で利用できる「ALL KYUSHU PASS」は、秋頃までには提供できるように

準備を進めていく。
九州MaaS協議会には、官民合わせて80を超える企業・団体に参画いただいている。

九州の鉄道やバス事業者等が連携し、九州7県という広域で行う非常に画期的なものとなる。


(質問)九州MaaSへの期待は。
➤九州MaaSのようなサービスが整備されることで、初めて九州を周遊していただけると

いう流れができる。スタート時の商品構成はそこまでスケールが大きいものではないが、

動きだしたことの意義は非常に大きい。

(質問)オーバーツーリズムの問題があるが、旅行需要を分散させるようなサービス、

商品の展開も取り組むのか。
➤九州を周遊していただき、旅行消費拡大に繋げることも重要なポイントであり、

そのような発想のもとで商品企画を行う。そのことが結果として、オーバーツーリズム

の解消にも繋がり、同時に質の高いおもてなしの提供にも繋がるだろう。

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