日本コミュニケーション障害学会
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日本コミュニケーション障害学会について

くろまる 理事長挨拶

日本コミュニケーション障害学会理事長就任のご挨拶

川合 紀宗

平素より,本学会の活動に対して,皆様方から多大なるご支援を賜り,心より御礼申し上げます。この度,2024年度より3年間,理事長職を拝命いたしました川合紀宗と申します。これまで常任理事として,主に研究推進委員会の活動に携わってまいりましたが,今回理事長という大役をお引き受けするにあたり,より一層の責任感を持ち,役員の皆様,そして何よりも会員の皆様のご支援を賜りながら,本学会のさらなる発展に向けて全力を尽くしてまいる所存でございます。この素晴らしい学会の一員として活動できることに大変誇りを感じるとともに,微力ながらも本学会の発展に貢献できることに深く感謝しております。

本学会の目的は,会則第3条に示されている通り,「コミュニケーションおよびその障害に関する臨床・研究に興味を持つ者が,相互の交流と研鑽を通じて学術の発展に貢献すること」にあります。この目的は,研究活動だけでなく,臨床現場での実践とも深く結びついており,コミュニケーション障害に関する知識や技術の進展が,実際にその障害に直面している方々の生活の質を向上させる重要な役割を果たします。この崇高な目的を達成するために,学術的な議論や臨床実践を共有する場を提供し,専門性の向上や会員間の交流にも力を入れてまいります。

本学会の特徴は,医療,教育,心理,福祉などの多様な分野から専門家が参加している点が挙げられます。この多様性こそが本学会の強みであり,異なる分野の専門家がともに研鑽を積むことで,コミュニケーション障害の解明や支援に対する新たな知見を生み出し,それを社会に還元することが可能となります。今年で第50回を迎えた学術講演会でも,活発な議論が交わされ,多様な視点やアプローチからコミュニケーション障害に対する理解が深められました。今後も,学術講演会を臨床と研究を支える重要な場として,さらなる発展に努めてまいります。

近年,世界中を襲った新型コロナウイルス感染症の影響により,生活様式や医療,教育,福祉の現場におけるコミュニケーションの在り方が大きく変容しました。オンラインでのコミュニケーションが主流となり,非対面形式ならではの課題が新たに浮上しています。我々の研究はこうした新たな時代の要請に応えるものであり,その社会的意義も高まっています。特に,コミュニケーション障害への理解や支援を促進する取り組みは,ますます重要視されることでしょう。

今後は,学術的活動のさらなる充実に加え,魅力的なイベントの開催や,会員特典の拡充,広報活動の強化を通じて,学会全体の一体感を高めてまいります。また,学生や若手研究者の育成に向けた支援体制を強化し,次世代を担う人材の育成にも尽力いたします。さらに,地域社会との連携や国際的な学術交流の促進にも力を入れ,本学会の一層の発展を図るとともに,会員の皆様のニーズを把握し,それを運営に反映させることで,会員一人ひとりにとってより価値ある学会づくりを目指していく所存です。今後とも,皆様からのご支援を賜りますよう,何卒よろしくお願い申し上げます。

(2024年8月)


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