複数ドメイン運用時も単一ドメインの場合と同様に
DNSサーバーでは、 追加ドメイン毎に
(1)プライマリDNS と セカンダリーDNS の named.confファイル の行追加
(2)プライマリDNS の 追加ドメイン用の ZONEファイルの作成
が必要です。
即ち、追加するドメイン名がooo2xxxooo.com
ooo3xxxooo.com
ooo4xxxooo.com
の3つだとすると、
プライマリDNS の
/etc/named/named.conf
にooo2xxxooo.com
ooo3xxxooo.com
ooo4xxxooo.com
の3つのドメインのZONEファイル名を追加記入します。
zone "ooo2xxxooo.com" {
type master;
file "ooo2xxxooo.com.zone";
allow-transfer { 200.200.200.200; };
};
zone "ooo3xxxooo.com" {
type master;
file "ooo3xxxooo.com.zone";
allow-transfer { 200.200.200.200; };
};
zone "ooo4xxxooo.com" {
type master;
file "ooo4xxxooo.com.zone";
allow-transfer { 200.200.200.200; };
};
セカンダリーDNS の named.confファイル の行追加
zone "ooo2xxxooo.com" {
type slave;
file "ooo2xxxooo.com.zone.bak";
};
zone "ooo3xxxooo.com" {
type slave;
file "ooo3xxxooo.com.zone.bak";
};
zone "ooo4xxxooo.com" {
type slave;
file "ooo4xxxooo.com.zone.bak";
};
プライマリDNS の 追加ドメイン用の ZONEファイルの作成
ooo2xxxooo.com.zone ファイルの作成
$TTL 86400
@ IN SOA ns1.ooo2xxxooo.com. root.ooo2xxxooo.com. (
2017092600 ;Serial ;
(ファイルの内容に変更があれば値を増加させる事)
28800 ;Refresh
7200 ;Retry
604800 ;Expire
86400 ;Minimum
)
IN NS ns1.ooo2xxxooo.com.
IN MX 10 mail.ooo2xxxooo.com.
@ IN A 100.100.100.100
ns1 IN A 100.100.100.100
www IN A 100.100.100.100
ftp IN A 100.100.100.100
mail IN A 100.100.100.100
ooo3xxxooo.com.zone ファイルの作成
$TTL 86400
@ IN SOA ns1.ooo3xxxooo.com. root.ooo3xxxooo.com. (
2017092600 ;Serial ;
(ファイルの内容に変更があれば値を増加させる事)
28800 ;Refresh
7200 ;Retry
604800 ;Expire
86400 ;Minimum
)
IN NS ns1.ooo3xxxooo.com.
IN MX 10 mail.ooo3xxxooo.com.
@ IN A 100.100.100.100
ns1 IN A 100.100.100.100
www IN A 100.100.100.100
ftp IN A 100.100.100.100
mail IN A 100.100.100.100
ooo4xxxooo.com.zone ファイルの作成
$TTL 86400
@ IN SOA ns1.ooo4xxxooo.com.
root.ooo4xxxooo.com. (
2017092600 ;Serial ;
(ファイルの内容に変更があれば値を増加させる事)
28800 ;Refresh
7200 ;Retry
604800 ;Expire
86400 ;Minimum
)
IN NS ns1.ooo4xxxooo.com.
IN MX 10 mail.ooo4xxxooo.com.
@ IN A 100.100.100.100
ns1 IN A 100.100.100.100
www IN A 100.100.100.100
ftp IN A 100.100.100.100
mail IN A 100.100.100.100
以上が必要となります。
動作確認
プライマリDNS用のVPSをrebootして、エラー出力が無いことを確認して下さい。
セカンダリDNS用のVPSをrebootして、エラー出力が無いことを確認して下さい。
各々の画面で nslookup コマンドで応答がある事を確認して下さい。
設定が完了したら一度rebootして、
/var/log/messages にエラーが出力されていないか
確認して下さい。
エラーが無く
named[xxxx]: all zones loaded
named[xxxx]: running
の行があればOKです。
そして、プライマリDNS の Freebsdの画面で
nslookup www.ooo2xxxooo.com localhost
nslookup www.ooo3xxxooo.com localhost
nslookup www.ooo4xxxooo.com localhost
と打って、それぞれ
Address: 100.100.100.100
と表示される事を確認して下さい。
また、セカンダリーDNSも設定が完了したら
一度rebootして、/var/log/messages
にエラーが出力されていないか
確認して下さい。
そして、セカンダリーDNS の Freebsdの画面で
nslookup www.ooo2xxxooo.com localhost
nslookup www.ooo3xxxooo.com localhost
nslookup www.ooo4xxxooo.com localhost
と打って、それぞれ
Address: 100.100.100.100
と表示される事を確認して下さい。
以上で、複数ドメイン運用の為の
DNSサーバーの設定変更は完了です。
NICへ登録
追加ドメインのNICのドメイン登録情報に
プライマリDNSのホスト名・IPアドレスをネームサーバー登録しておく必要があります。
プライマリDNSのホスト名・IPアドレスをネームサーバー登録しておく必要があります。
この登録をしないと追加ドメインは外部からは見えません。
DNSサーバーの設定が終わりましたが、
単一ドメインの場合と同様に、
このままでは何時まで待っても
(wwwサーバーの構築が終わっても、MAILサーバーの構築が終わっても)
www.ooo2xxxooo.com
www.ooo3xxxooo.com
www.ooo4xxxooo.com
は外部からは見えませんし、
@ooo2xxxooo.com
@ooo3xxxooo.com
@ooo4xxxooo.com
宛てのメールも届きません。
複数ドメインの場合でも
NICに www.ooo2xxxooo.com
www.ooo3xxxooo.com
www.ooo4xxxooo.com
それぞれのドメインのDNSサーバー情報
(プライマリDNS、セカンダリDNSのホスト名とそのIPアドレス)
を登録する必要があります。
なお、各プロバイダーは
(インターネット回線の混雑を防ぐ為に)
一度検索したDNS情報を
約1日〜2日程(設定による)
持っておき、
その間はDNS情報を再度検索しません。
ですから、
NICに自ドメインの
DNSサーバー情報を再登録しても、
そのDNS情報が全プロバイダーに行き渡るのに
約1日〜2日かかると思っておいて下さい。
(VPS以外の)Windowのコマンドプロンプト等から
nslookup www.ooo2xxxooo.com
nslookup www.ooo3xxxooo.com
nslookup www.ooo4xxxooo.com
と打って下さい。
Address: 100.100.100.100
と表示されたらNICのDNS登録変更は
お使いのプロバイダーへ行渡っています。
念の為に、ns1. や ns2. や mail. 等も確認して下さい。