サッカーJ1のモンテディオ山形は、京都市の京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場でリーグ戦第8節を戦いました。
競技場近くの駐車場に車を停めるため午前9時には到着したいと思い、途中休憩も考慮して午後10時前に出発しました。天童〜小国〜新潟とたどって北陸道をひたすら走ります。「ちょっと仮眠を...」と富山県滑川市にある有磯海(ありそうみ)SAで休憩し、「さて、行くか」と車を動かすと「ガ、ガ、ガ...」という音が。「まさか?!」と思いながら外に出てみると、タイヤがパンク! 「遠征断念か?」「高速を降りてタイヤを買うか?」「ロードサービスを呼ぶか?」といろんな思いがグルグルと頭を駆け巡りましたが、「このまま京都に行こう!タイヤは帰りに買おう!」と、雨のなかスペアタイヤに交換し京都を目指しました。
スペアタイヤまでダメにするわけにはいかず、ゆっくりと80km/h程度で走りました。途中で山形ナンバーの車に追い抜かれるたびに「待ってくれ〜」という焦りと寂しさがこみ上げてきます。朝食のための立ち寄りもなしに走り続けたことで、予定よりも若干遅れたものの、午前9時30分には目的の駐車場に到着しました。
午前10時にはスタジアムに到着しましたが、まだ準備途中といった感じです。開門11時なのですが、「土曜日だからお客さんが来るのはお昼を過ぎてからかな?」と思うものの、ちょっと寂しげ...。
「今年はどれを食べようかな?」とうろうろしていると、「平田牧場って大きいの?」と声をかけられました。話を聞いていると、どうやら北海道の牧場のようなイメージをお持ちのようでした。「牛じゃなくて豚なんですよ」「有機農業の豚肉バージョンみたいな感じです」「生産だけじゃなくて東京とか仙台とかにレストランを出したりしてます」と説明すると、「こっち(=関西方面)じゃ聞かない」とのことでした。
「たしかに、関西方面での知名度はイマイチかも...?」と思いつつも、「モンテディオ山形がもっと強くなれば、スポンサーの平田牧場さまも自動的に有名になるだろうなぁ」と思いました。
日差しが出ると半袖でいいぐらいの暑さですが、風が強く、太陽が雲に隠れてしまうと山形にいるときの格好で十分な肌寒さでした。ただ、それも試合が始まるまで。午後1時のキックオフからずっと立ちっぱなし、跳ねっぱなしで、試合が終わるころには着替えが必要なぐらいに汗で濡れてしまいました。
キックオフ1時間前になると、京都サンガF.C.のマスコットキャラクター「パーサ」(写真右)と「コトノちゃん」(写真左)が登場しました。ときどき暴走してしまう、関西のノリたっぷりのパフォーマンスが人気の「パーサ」です。山形サポーターから「コトノちゃん」との2ショットをお願いされたところ、「いやいや〜」「いいッス」的な反応でなかなか応じてくれませんでしたが、最後にはきちんと応えてくれました。
試合は山形ペースで進んでいきましたが、前半42分にセットプレーから京都にループ気味のヘディングシュートを決められてしまいました。チャンスはめぐってくるものの、なかなかゴールまで結びつきません。後半開始と同時にMFキム・ビョンスク選手が今季初登場、後半32分にMF下村東美(しもむら・とうみ)選手とFWハン・ドンウォン選手が交代出場すると流れが変わり、後半37分にハン・ドンウォン選手がヘディングシュート、ロスタイムにFW田代有三(たしろ・ゆうぞう)選手が決勝ゴールを決め、1対2でモンテディオ山形が逆転勝ちを収めました。
試合終了後、タイヤを求めにタイヤショップに行ったところ「どちらからいらっしゃりましたの? 山形? いつ帰らはるん? きょうこれから?」と、なぜ山形ナンバーの車が土曜日の夕方にタイヤショップに立ち寄ったのか不思議そうでした。車にはモンテディオ山形のリボンマグネットを貼り付けてありますが、サッカーの試合があったこと自体、ご存じないようで...。
昨年も感じましたが、スタジアムの周囲をみても、サッカーの試合があるということが分かりません。対戦相手がモンテディオ山形じゃなくて、浦和レッズや名古屋グランパスだと少し違うのでしょうか? 「『サッカーのまち』という点では、モンテディオ山形(天童市や山形市)は恵まれているなぁ〜」と改めて実感しました。
