サッカーJ1のモンテディオ山形は、5月23日、天童市のNDソフトスタジアム山形に京都サンガF.C.を迎えてJ1リーグ第13節を戦いました。多くの故障者を抱えるモンテディオ山形は、5月20日にナビスコカップ第3節・清水エスパルス戦のような布陣で臨みました。
全体的には守備にまわる時間帯が多く、後半には18本ものシュートを浴びました。後半33分、GK清水健太(しみず・けんた)選手が前に出たところでシュートを打たれ、誰もが「やられた!」と思った決定的なシーンは、DF宮本卓也(みやもと・たくや)選手が伸ばした足にボールを当ててなんとかクリア...。攻撃面ではMF廣瀬智靖(ひろせ・ともやす)選手の突破やDF石川竜也(いしかわ・たつや)選手のフリーキックなど惜しいチャンスがありましたが、どちらのチームをゴールを割ることができず0対0で引き分けとなりました。
モンテディオ山形は勝ち点を1つ増やして16にしましたが、順位は少し下がって第12位となりました。リーグ戦はワールドカップ予選などのために1ヶ月ほどお休みになりますが、次の土曜日、5月30日(土)にはナビスコカップ第4節・ジェフユナイテッド千葉との対戦がNDソフトスタジアム山形で行われます。
スタジアム南門には東根市PRコーナーが設けられ、「果樹王国ひがしねプリンセス」のおふたりや「タント君」がさくらんぼのPR販売を行いました。
また、7月4日(土)の浦和レッズ戦でスタジアムが真っ赤にならないよう、みんなで前売りチケットを購入しようと、サポーター連合が呼びかけを行いました。
屋台村(出店群)の一番奥にお店を構える天童市観光物産協会では、アウェイサポーターのためにお土産品を用意しています。日帰りバスツアーだと買い物する場所も時間もほとんどないため、アウェイサポーターはもちろん、首都圏在住のモンテディオサポーターにも好評を博しているようです。
[写真:天童市観光物産協会のブース]
お土産品を扱う天童市観光物産協会のブース
もはや全国区の知名度となった「炎のカリーパン 対戦相手を喰っちゃおー」シリーズ、今回の正式アナウンスは「ハモ(鱧)」でしたが、このほか「八ツ橋」「生麸」の3種類があったようです。残念ながらスタジアムに到着した時間が遅かったため、「ハモ(鱧)」しか入手することができませんでした。
試合終了後には、7月4日(土)に開催される浦和レッズ戦の先行チケット販売がファンクラブ会員限定で行われました。前売りが開始される6月7日(日)午前10時にコンビニに並んでも買えるかどうかは...ということで、多くのファンがチケットを求めて列をつくりました。シーズンチケットを持っている方も多く、家族や友達のためにチケットを入手しようと並んでいたようです。
そんなとき、モンテディオ山形から京都サンガF.C.に移籍した豊田陽平(とよだ・ようへい)選手が、スタジアム正面玄関から1人で出てきました。選手の安全を確保できないということで、今季からは試合が終わってからもファンに直接触れ合うことなく、どちらのチームも専用の通路で移動用のバスに乗り込んでしまいます。豊田選手は山形のファンたちへのサービスということで、特別に出てきたのでしょう。すぐに写真撮影会&サイン会がはじまり、行列に並んでいる人たちもそわそわ...。グループで並んでいる人たちは1人を「犠牲」にしてカメラ片手に走っていく、という姿がありました。
今回の特別先行販売では、「大人の分はシーズンチケットで確保してあるけど、一緒に連れて行く子どもの分が確保できないから列に並んでる」という方もたくさんいたようです。これを機会に、ほかのクラブで発売しているハーフシーズンチケットや、子ども用シーズンチケットの販売を検討していただければと思います。
天童市農作物盗難防止キャラバンの出発式が、5月22日に天童市役所前で行われました。行政やJAてんどう、生産者、天童警察署、各地区の防犯団体など関係者およそ100人を前に、結城斉(ゆうき・ひとし)JAてんどう組合長が「たゆまぬ努力をして着果させたサクランボを何としても盗難から守っていかなければならない」とあいさつしました。
巡回のときに使うオレンジ色のたすきや黄色いノボリ旗、車に取り付けるマグネットシートなどを受け取った生産者らは「気を引き締めないとね、今からね」「1年かけた成果が今からですので、知らない人がいたら間違いなく出て行ってもらうように警察と連携をとってしっかり防犯につなげていきたい」と、テレビの取材陣にコメントしていました。パトロール活動はサクランボの収穫が最盛期を迎える6月下旬まで、関係団体が連携しながら昼・夜とおして続けられます。
サッカーJ1・モンテディオ山形の経済波及効果をさらに促進しようとする「J1元気プロジェクト会議」の第1回総会が、5月19日に天童市市民文化会館で開催されました。「J1元気プロジェクト会議」は山形県村山総合支庁産業経済企画課が窓口になった産官学の共同プロジェクトで、モンテディオ山形を活用した観光振興策を検討・実践していくものです。会長は、東北芸術工科大学教授の平林千春(ひらばやし・ちはる)氏が務めています。
会議では、これまで取り組まれてきた
一方、会員からは
また、J1元気プロジェクト会議として、内閣府が行っている「地方の元気再生事業」に申請したことが報告されました。「地方の元気再生事業」は持続可能な地方再生の取組みを抜本的に進めるため、地域住民や団体の発意を受けて、地域主体の様々な取組みを立ち上がり段階から包括的・総合的に支援する目的で国が取り組んでいるものです。先進事例には、中山間地の高齢者農家等から集荷し中心市街地で販売する、山形県鶴岡市「つるおか森のキャンパス推進協議会」の「森の産直カー」があります。
J1元気プロジェクト会議が申請したものは「着地型旅行やホームゲームの演出を企画する人材育成」と「売上金の一部を強化費とする飲料や果樹など応援商品の開発」の2事業です。選定結果は6月中下旬に公表され、見事採用されれば、7月中旬ごろに事業がスタートします。「地方の元気再生事業」の選定基準として、「複合的な取組」「先導性・モデル性」「持続性のある取組」「相乗効果・波及効果の見込まれる取組」などが挙げられていますが、モンテディオ山形を活用する点や産官学連携での取組みという点で、採用される可能性は非常に高いのではないかと思われます。
世界最大規模のワインコンテスト「第26回インターナショナル・ワイン・チャレンジ(The 26th International Wine Challenge / IWC)」の審査会がイギリス・ロンドンで4月17日から4月24日まで行われ、天童市の蔵元・出羽桜酒造の「出羽桜 雄町」「出羽桜 愛山」が「純米吟醸・純米大吟醸の部」で銀メダル、「出羽桜 大吟醸酒」「出羽桜 桜花吟醸酒 山田錦」が「吟醸・大吟醸の部」で銅メダル、「出羽桜 雪漫々 5年古酒」が「古酒の部」で推奨に選ばれました。
サケ部門には日本国内162の蔵元から合計359銘柄が出品され、山形県全体では、竹の露(鶴岡市)の「竹の露 純米大吟醸 白露垂珠」が「純米吟醸・純米大吟醸の部」で、新藤酒造店(米沢市)の「裏・雅山流 香華」が「本醸造の部」で金メダルを獲得しています。出羽桜酒造の「一路」に続き、山形県の地酒が2年連続で世界一に選ばれるかもしれません。
| 結果 | 蔵元 | 所在地 | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 銀メダル | 新藤酒造店 | 米沢市 | 「裏・雅山流 楓華」 |
| 米鶴酒造 | 高畠町 | 「米鶴米の力 純米亀の尾」 | |
| 月山酒造 | 西川町 | 「銀嶺月山純米原酒」 |
| 結果 | 蔵元 | 所在地 | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 金メダル | 竹の露 | 鶴岡市 | 「竹の露 純米大吟醸 白露垂珠」 |
| 銀メダル | 出羽桜酒造 | 天童市 | 「出羽桜 雄町」「出羽桜 愛山」 |
| 銅メダル | 千代寿虎屋 | 寒河江市 | 「虎乃子」 |
| 新藤酒造店 | 米沢市 | 「裏・雅山流 月華」 | |
| 推奨 | 月山酒造 | 西川町 | 「銀嶺月山 純米大吟醸」「銀嶺月山 純米吟醸 月山の雪」 |
| 結果 | 蔵元 | 所在地 | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 金メダル | 新藤酒造店 | 米沢市 | 「裏・雅山流 香華」 |
| 推奨 | 月山酒造 | 西川町 | 「銀嶺月山 本醸造」 |
| 結果 | 蔵元 | 所在地 | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 銅メダル | 新藤酒造店 | 米沢市 | 「雅山流 如月」 |
| 出羽桜酒造 | 天童市 | 「出羽桜 大吟醸酒」「出羽桜 桜花吟醸酒 山田錦」 | |
| 推奨 | 月山酒造 | 西川町 | 「銀嶺月山 大吟醸 上田屋」「銀嶺月山 吟醸」 |
| 結果 | 蔵元 | 所在地 | 商品名 |
|---|---|---|---|
| 推奨 | 出羽桜酒造 | 天童市 | 「出羽桜 雪漫々 5年古酒」 |