サッカーJ1のモンテディオ山形は4月25日、天童市のNDソフトスタジアム山形にJリーグ2年連続王者に輝いた鹿島アントラーズを迎えてJ1リーグ第7節を戦いました。
強豪の名古屋グランパスを迎えた3月14日のホーム開幕戦では吹雪に見舞われ、ナビスコカップで京都サンガF.C.と戦った3月25日にも雪と雨、4月5日のジェフ千葉との試合では快晴だったものの北朝鮮のテポドン注意報が発令...。と、今年のホームゲームでは「なにかの力が働いているのでは?」と思ってしまうような出来事が続いています。そしてこの日は、前日までの天気がウソのような降水確率90%。「名古屋戦のときみたいに、ひょっとしたらひょっとしっちゃうかも?」といやがおうにも期待してしまいます。
NDソフトスタジアム山形は無料で6,000台が止められる、他と比べてもかなり優遇されているスタジアムです。試合開始は午後2時ですが、高速道路1,000円の割引制度で関東地方からもたくさんのサポーターが車でやってくるのではと考えて、午前10時にはスタジアムに到着するように出かけました。すると予想どおり、キックオフ4時間前にも関わらず、すでに数百台の車が止まっていました。
スタジアムの入り口には、4月22日に発表された「カロリーゼロスポーツ飲料」の特設売店がありました。これはモンテディオ山形を応援しようと南陽市の山形食品(株)が製造し天童市の(株)全農ライフサポート山形が販売するもので、1本につき10円がチームに寄付される仕組みになっています。山形県内の主要スーパーで販売されるそうですし、農協関係が扱っているというもありますので、このドリンクを通して、より多くの人たちにモンテディオ山形を身近に感じてもらえるきっかけになることを期待したいです。
(写真左)
一番の特徴は、パッケージがモンテディオ山形の今年のユニフォームと同じ点でしょう。
(写真右)
ペットボトルのキャップには、2010年秋に発売されるお米「つや姫」が印字されています。
天童のおみやげ品を扱っている天童市観光物産協会の出店ですが、第4節・ジェフ千葉戦のレポートで触れたとおり、テントの上の目立つところに横一文字看板を用意していました。その甲斐もあってか、鹿島アントラーズのサポーターが入れ替わり立ち替わりやってきて、どんなものがあるんだろうと足を止めていました。また、『本店』があるJR天童駅では、グリーンモール天童商店街の2代目らで組織する「銀青会」が、縁起物の「左馬」や「鹿」の字を反対にした「左鹿」、「王者鹿島」などと書かれた手作りの将棋駒キーホルダーを鹿島サポーターにプレゼントしました。
天童市の特産品「ラ・フランス」を使ったアイスやゼリーなどが、今回からお目見えしました。ただ、出店時間がちょっと遅めだったこと、初出店だったこと、雨降りで肌寒かったことが影響して、客足はイマイチだったようです。次の柏戦は晴れることを期待しましょう。
炎のカリーパンはこの日も大人気です。事前のアナウンスでは「あんきも入り」と「鹿肉ハンバーグ入り」の2種類でしたが、当日さらに「はまぐり入り」も追加され、合計3種類の「対戦相手を喰っちゃおーシリーズ」が販売されました。通常の倍にあたる2,000個超の材料を用意して午前1時からパンを揚げ始めたそうですが、それでも間に合わないとして、臨時調理場を設置して揚げながら販売していました。
アウェイサポーターに大人気の米沢牛串焼き。この日も多くの鹿島サポーターが行列をつくりました。割り箸に巻かれたお好み焼きの「どんどん焼き」や「肉そば」も人気です。
試合前には、総合型スポーツクラブによる前座試合として尾花沢スポーツクラブ対おものスポーツクラブ、稲穂ファミリースポーツクラブ対デポルターレ豊浦が行われました。また、山形大学の学生ポップスバンド「コンソメ」が、自ら作詞・作曲した大学のイメージソング「夢のカケラ」を披露しました。
首都圏在住サポーターグループ「BAD」のキャラクター(?)「BADくん」です。平日開催だったガンバ大阪戦だけは「欠席」だったようですが、その他は第1節のジュビロ磐田戦を含め、ホーム/アウェイともすべて参戦しています。一瞬ビックリする外見ですが、最近では子どもたちの人気者になっています。
[写真:試合後の鹿島ゴール裏]
試合は前半25分にPKで鹿島アントラーズに先制を許しましたが、後半7分にFW長谷川悠(はせがわ・ゆう)選手のヘディングシュートで同点に追いつき、1対1の引き分けで試合終了となりました。モンテディオ山形は勝ち点を11に伸ばし、順位は第5位につけています。しかし、勝ち点差3以内に8チームがいる団子状態になっているため、まったく油断はできません。12月の最終節で下位3チームに入らないよう、残りのホーム試合もすべて満員でチームを応援していきましょう!
天童市西部の蔵増地区で、天童市が普及を目指している新しい米づくり「V溝直播栽培」の現地視察会が4月24日に行われました。V溝直播栽培は、省力化・低コスト化を図るために開発された技術で、日本各地で導入が進みつつあります。通常は苗床(なえどこ)をつくり田植え機で田植えをしていきますが、V溝直播栽培では専用の機械でV字形の溝を田んぼに掘り、そこに種と肥料を一緒にまいていく方法で稲をつくります。これによって苗床をつくったり田植えをしたりする手間が省けるほか、6月まで水を張らずに栽培できたり、労働時間が3割ほど削減できるというメリットがあります。
労働力の面では効果が期待されるのですが、専用の機械が必要になることからコストの面では通常の稲作とあまり変わりないという点、収量が若干少なくなる傾向にある点が課題として挙げられています。しかし、天童市でも広がりつつある遊休農地の解消を図るためには有効な栽培方法だとして、非常に期待されています。
天童市農業委員会によると、この技術は山形県内では酒田市を中心に普及しているものの、内陸地方での普及を目指した本格的な取り組みは天童市が初めてとのことです。天童市は生産団体が関連機械を導入するのを支援するため、3年間のモデル事業として、播種機とローラー一式およそ500万円のうち約半額を助成することにしています。