サッカーJ1のモンテディオ山形は4月29日、埼玉県さいたま市大宮区にあるNACK5スタジアム大宮(ナックファイブスタジアム)で大宮アルディージャとJ1リーグ第8節を戦い、3対0で快勝しました。勝ち点を14に増やしたモンテディオ山形は、順位を1つ上げ第4位になりました。
この日の試合では、大宮アルディージャからの要請を受けて天童市ホームタウンTENDO推進協議会がスタジアム内の特設ブースでPR活動を行いました。天童市観光物産協会や天童温泉協同組合青年部、天童商工会議所のメンバーが山形のソウルフード「芋煮」や将棋せんべい、ラ・フランスグミ、将棋駒キーホルダーを販売し、購入者には玉こんにゃくを無料でプレゼントしました。また、ハーフタイムには、天童温泉のペア宿泊券やサクランボ1キロ、ラ・フランスゼリーが当たる抽選会を行いました(残念ながら、ホーム側のスタジアム内でのイベントだったため写真を撮ることができませんでした)。
NACK5スタジアム大宮はJR大宮駅から北東に約1km、駅から歩いて約20分のところにあって、すぐとなりに野球場や陸上競技場、児童遊園地、日本庭園などがあります。ピッチと客席が非常に近いサッカー専用のスタジアムですが、スタジアムから緑が多く見える様子などから「ヤマハスタジアム(=ジュビロ磐田のホームスタジアム)とはまた違ったいいところだな」「山形市の薬師公園のところにある山形市陸上競技場をすご〜く立派にすればこんな感じになるのかな」という印象を受けました。
スタジアムがある大宮公園は35ヘクタールの面積があり、隣接する大宮第二公園、大宮第三公園と合わせると67.9ヘクタールにもなる、とても大きな県営公園です。祝日ということもあって、児童遊園地ははしゃぎまわる子どもたちでにぎわっていました。そして午前10時になると、オープンを待ちわびていた家族連れが小動物園に入っていきました。ここではサルやクマ、クジャク、フラミンゴなど、入場無料にも関わらず37種類もの動物に触れ合うことができます。特にフライングケージはウリの1つで、高さ約15メートルの巨大な鳥かごの中では、放し飼いにされているフラミンゴやカモ、ワライカワセミなどを間近に見ることができます。
子どもはなかなかじっとしていられないものです。入場開始になるまでここで時間を過ごしている家族連れが多く見られました。こういう施設がスタジアム近くにあるというのも恵まれていますね。NDソフトスタジアム山形では、芝生広場でボール遊びをしたり、スタジアム前の出店で過ごす人たちが多いです。
ホーム側入り口の屋台村では、4つの移動販売車でハンバーガーやBBQビーフライス、オムライス、焼きばくだんが販売されていました。オムライスはデミグラス、ホワイト、ケチャップの3種類からソースを選ぶことができました。しかし、入場開始30分前にはエリアが閉鎖されてしまったため、残念ながら味わうことができませんでした。
食べ物については、芋煮、玉こんにゃく、どんどん焼きといった郷土食がふんだんに提供されているNDソフトスタジアム山形のほうが恵まれているかもしれません。
試合は午後2時キックオフでしたが、駐車場のことを考えて午前9時過ぎにスタジアムに到着しました。この時点ではモンテディオ山形のサポーターは数十人程度、大宮アルディージャのサポーターは100人ほどの人たちが列をつくって待機していましたが、入場開始直前になると、ビジターエリア側も1,000人を超える人たちであふれかえりました。
[写真:ゴミを拾う山形サポーター] みんな入場開始を待っているなか、大きなビニール袋を手にしてスタジアム周辺を掃除するモンテディオ山形サポーターの姿がありました。自分たちのホームスタジアムでの試合であっても平気でゴミを置いて帰っていく人たちがいてがっかりすることがあるのですが、アウェイスタジアムでも環境美化に努める姿勢は大変すばらしいことです。
これまでも「帰る際には周りにゴミが落ちてないか確認して、もしあったら、自分が落としたものじゃなくてもゴミ箱まで持っていく」という呼びかけが続いています。試合前だと「自分好みの席が取れなくなるじゃないか」という意見があると思いますので、試合終了後にみんなでゴミ拾いをする、というのはホームスタジアムだけではなくてアウェイに参戦しても取り組んでいいいことかもしれません。
大宮アルディージャでは、「アルディージャのある明るい街づくり」という"アルディージャの誓い"に基づいて、地域とともにさまざまな活動を行ってきています。現在は「明日のために、今日できること。」をテーマにして、現在はもちろん未来の子どもたちのために暮らしやすい地球環境をつくることを目指して、積極的にエコ活動に取り組んでいます。スタジアムには、前節でのゴミの分別回収によってどのぐらい二酸化炭素が削減されたかを示す看板を設置したり、ボランティアの人たちが分別回収をサポートしたりしていました。
(写真左上)
前節の試合での二酸化炭素削減量を示す看板
(写真上)
ゴミの分別回収をサポートするエコボランティアが、オレンジ色のエプロンをして待機しています。
(写真左)
ハーフタイムには、横断幕で分別回収をPRしました。
NDソフトスタジアム山形ではトイレ不足が課題の1つにあげらていますが、NACK5スタジアム大宮のトイレは入り口と出口を分けて、人の流れを一方通行にして混雑を緩和する策がとられていました。
入り口を通ると最初の部屋には10人分の便器があり、隣の部屋には同じ数の手洗いがあって、そのまま出口に向かうつくりになっています。FC東京の味の素スタジアムのトイレも同じようなつくりになってました。
「Jリーグ ファミリーJoinデイズ」として行われたこの日の試合では、いろいろなイベントが行われました。試合前のピッチでは、マスコットキャラクター「アルディ」が3人とPK対決しました。その後、選手たちが練習のためにピッチに現れた際には、選手1人1人から観客に向けてTシャツ(?)がプレゼントされました。
ハーフタイムには、セグウェイ(立ち乗り二輪電動車)に乗って再び「アルディ」が登場し、観客と触れ合いました。セグウェイにはしっかりとスポンサー名が入っています。ピッチ端の看板に引っかかって転倒!というアクシデントもありましたが、何事もなかったように握手していたので、ケガはなかったようです。こういうサービスができるのも、ピッチが近いスタジアムのメリットですね。
(写真左上)
ビジターエリアへの通路にはモンテディオ山形サポーターを出迎える看板が掲げられていて、帰り際にはここで記念撮影していく人たちもいました。
(写真右上)
ビジターエリアからは、およそ1,800人のサポーターが選手たちに声援を送りました。今回も、首都圏在住の方々が数多く訪れたようでした。
(写真左)
BADくん参上!庄内地方出身・首都圏在住のサポーターのみなさんです。
山形県の陸上シーズン幕開けを告げる「第55回山形県縦断駅伝競走大会」が4月27日(月)から4月29日(水・祝)までの日程で始まりました。1日目は雨・風ともに強いなかレースが行われ、天童・東村山チームは第3位でゴールしました。2日目は新庄市役所をスタートし、天童市役所前を通過して長井市役所まで、10区間・110.6キロを走ります。 <天童・東村山チームの記録>
| 区間 | 選手名・記録・順位 |
|---|---|
| 第1区(遊佐−酒田 / 17.1キロメートル) | 石山英明(54分30秒、区間5位、中継所通過5位) |
| 第2区(酒田−黒森 / 10.4キロメートル) | 齋藤真也(32分55秒、区間4位、中継所通過4位) |
| 第3区(黒森−湯野浜 / 10.9キロメートル) | 但野朋裕(35分38秒、区間5位、中継所通過6位) |
| 第4区(湯野浜−大山 / 7.4キロメートル) | 安喰文昭(23分27秒、区間1位、中継所通過3位) |
| 第5区(大山−鶴岡 / 6.2キロメートル)高校生区間 | 田中佑太(19分44秒、区間6位、中継所通過3位) |
| 第6区(鶴岡−藤島 / 9.2キロメートル) | 矢口栄一(29分33秒、区間5位、中継所通過4位) |
| 第7区(藤島−立川 / 7.2キロメートル) | 木村圭介(22分33秒、区間2位、中継所通過3位) |
| 第8区(立川−古口 / 19.2キロメートル) | 長谷川淳(1時間00分37秒、区間2位、中継所通過3位) |
| 第9区(古口−本合海 / 6.5キロメートル) | 遠藤仁(21分02秒、区間5位、中継所通過3位) |
| 第10区(本合海−新庄 / 11.0キロメートル) | 国分隆宣(35分54秒、区間2位、中継所通過3位) |