成生(なりゅう)地域づくり委員会の文化振興小委員会が企画した「EMせっけん作り講習会」が、8月31日に市立成生公民館で行われました。EMは乳酸菌や酵母菌など人や自然に有用な微生物群を複数組み合わせたもので、河川浄化や土壌改良などに効果があると注目されています。
講習会には地区住民およそ30名が参加し、「NPO環境U-ネットやまがた」副理事長の安孫子雄一さんが講師を務めました。参加者は持参した牛乳パックにEM発酵液や米のとぎ汁、カセイソーダ、セラミックスパウダー、廃食油を入れ、粘り気が出るまでおよそ30分間、振って混ぜ合わせました。この液体を日陰でおよそ1ヶ月乾燥させると、固形のEMせっけんが出来上がります。
EMせっけんについては、「製造過程で加えられる熱やアルカリで完成時にはEM菌は存在していない」「環境に対する効果が科学的に実証されていない」など、懐疑的・否定的な見方があります。ただ、「モノを大事にする」「自然環境に配慮する」という考え方はこれからますます大事になりますので、単にブームに乗らずに、冷静な・客観的な視点で取り組んでいくことが必要だと思います。。
天童市内の各地域に組織されている「子ども見守り隊」のリーダー研修会が、8月26日に天童警察署で開かれました。会議には各組織の代表などおよそ50名が参加し、警察担当者から天童警察署管内での犯罪や声掛け事案、交通事故の発生状況などが説明されました。このうち声掛け事案については、今年の1月から7月末までで確認されているだけで9件発生していて、すでに昨年と同じ数に達しているそうです。真木正・天童警察署長は「県内での子どもへの声掛け事案は増加傾向にある。犯罪や事故の未然防止には住民の協力が不可欠であり、ぜひ力を貸して欲しい」と挨拶しました。
情報交換では、天童中部と干布(ほしぬの)地域から活動事例が発表され、一斉行動日を設定したり、農作業時にも見守り隊の帽子を着用するといった、各組織独自の取り組みが紹介されました。
天童市山口地区で、青色回転灯の装着車の出発式が8月27日に市立山口小学校で行われました。山口地区子ども見守り隊は2006年1月に発足し、現在は地域住民などおよそ460名が日常生活を通して子どもたちの見守り活動に参加しています。また、マイカーにスピーカーを装着して広報しながら巡回するパトロール隊が子ども見守り隊のなかに組織され、およそ20名の隊員が3班に分かれて毎日パトロールしています。そしてこの度、さらに有効に活動を展開しようと、天童市防犯協会山口支部が青色回転灯の装着許可を得た車両5台を運用することにしました。
出発式では見守り隊の阿部賢一・隊長があいさつし、児童を代表して6年生6名が感謝の言葉を述べました。その後、児童に見守れらながら青色回転灯を装着した車が出発し、「山口は安全、安心のまちです」「かけがえのない子どもたちをみんなで守ろう」など、児童たちが吹き込んだ広報テープを流しながら巡回しました。
JR東日本山形支店は、10月1日から12月31日まで行われる「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」に合わせた増発列車と臨時列車の運行予定を8月27日に発表しました。山形駅と仙台駅を結ぶJR仙山線では、紅葉シーズンに合わせて10月25日から11月9日までの土日祝日にトロッコ列車「風っこ仙山もみじ号」が1日1往復、一般車両2両に指定席のトロッコ列車2両がつながって運行されます。風を感じながら紅葉を眺めてみてはいかがでしょうか?
今季限りでの勇退が山形新聞で報道された遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長が、8月26日に天童市役所で記者会見を行いました。会見では、任期満了に伴う次期市長選挙に出馬せず、今季限りで勇退することを正式に表明しました。1959年(昭和34年)10月の初当選から、市議4期、県議4期、衆院議員2期、市長3期と、全戦負けナシ・百戦錬磨の「選挙の神様」も第一線から退くことになりました。
朝日新聞では「やり残した仕事はないとしつつ、来年3月までの任期中に下水道を整備し、自主防災組織を100%にしたい」というコメントが載せられています。
遠藤市長が勇退を正式に表明したことに対して、市川昭男(いちかわ・あきお)山形市長は「辞めることは残念だが、広域連携の強化については急ぐことなく研究の場を設けていきたい」とコメントし、山形市を中心市とする「定住自立圏構想」に関する勉強会を継続していく姿勢を示しました。また、新市長に望むことについては「立候補する人の考えがあるだろうからコメントは差し控える」としました。また、斎藤弘(さいとう・ひろし)山形県知事も8月26日の定例記者会見で「合併についての協議は遠藤市長勇退後の市政に託されるが、新合併特例法(2010年3月)の枠内ではぎりぎりのタイミング。市長選に出る方は合併を論点にしていただきたい」と、自論を展開しました。
合併反対論者の遠藤市長が勇退することで、斉藤県知事と市川市長は一安心しているのかも? もしかすると、次期市長選に合併賛成論者を担ぎ出そうとする動きさえ出してくるかもしれません。「内政干渉」されないよう、十分に警戒する必要があります。
遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長が、次の市長選挙に出馬せず、今季限りで勇退する意向を一部関係者に伝えたと8月26日の山形新聞第1面で報道されました。遠藤市長は青年団活動を経て1959年(昭和34年)10月から市議4期、県議4期、衆院議員2期を務め、1997年(平成9年)2月の市長選挙で初当選しました。現在は3期目で、県内最高齢首長の79歳ながら、東北市長会や山形県市長会の副会長などを務めています。
8月29日(金)から9月22日(月)まで市議会定例会が開かれますが、勇退について市議会議員とのやりとりを聞くことができるのではないかと思います。また、市長の任期満了は来年3月2日(月)なので、次期市長選挙は2月中に行われることになりそうです。
10月1日からレジ袋の無料配布を中止することで合意している天童市、市内のスーパー7社、2つの市民団体が「レジ袋の削減に関する協定」を8月25日に締結しました。協定を結んだ各スーパーでは、10月1日以降、レジ袋が3円から5円程度で販売されます。価格が統一されていないのは独占禁止法に抵触する恐れがあるためということで、レジ袋の販売価格はそれぞれのスーパーが決めることになっています。
天童市役所で行われた締結式には、天童市廃棄物減量化推進懇談会、天童市地球温暖化防止対策会議、スーパー各社の代表そして遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長が出席しました。それぞれ協定書にサインしたあと、遠藤市長が「この取り組みを市民全体に広げ、少しでも地球温暖化防止に寄与できるよう一層の協力を願う」とあいさつしました。
天童市生活環境課によると、現在の天童市内でのマイバックの持参率は20%〜30%とのことで、当面はこれを85%まで引き上げることを目標に掲げて取り組むそうです。また、食品系以外のスーパーや個人事業主に対しても、無料配布中止を含めたレジ袋の削減について協力を働きかけていくそうです。
わたしも毎日のように仕事帰りにスーパーで買い物しますが、主婦層でも、買い物袋を持参していない方が結構多いですね。ただ、一足先に事業に取り組んでいる山形市では、レジ袋の有料化とともにマイバック持参率がおよそ90%まで上昇したそうですので、天童市でも同程度までの普及は期待できるのではないかと思います。