新しい市立病院の完成見学会が、12月22日と23日の2日間に渡って開催されました。新しい病院は駐車場部分だった現在の病院の北側に建設され、2008年(平成20年)4月1日の開院を目指して準備作業が進められています。新病院の建設は市民のあいだでも大変注目を集めている事業ですが、それを裏付けるように2日間合わせて900名を超える方々が見学会に訪れました。
新しい病院は「天童市立天童病院」から「天童市立市民病院」と名を変え、より身近な病院として再スタートします。設備面では、山形県立中央病院とおなじ能力を持つMRIを導入するほか、以下のような充実が図られています。
| 新病院 | 現病院 | 現病院との比較 | |
|---|---|---|---|
| 敷地面積 | 16,860.36m2 | 10,067.54m2 | 約1.67倍 |
| 総床面積 | 7,682.70m2 | 3,843.40m2 | 約1.99倍 |
| (うち地下) | 24.46m2 | − | |
| (うち1階) | 3,650.27m2 | 1,983.90m2 | |
| (うち2階) | 2,058.32m2 | 1,481.30m2 | |
| (うち3階) | 1,863.92m2 | 282.00m2 | |
| (うち塔屋階) | 85.73m2 | 96.20m2 |
今回は手術室やMRI室など普段入ることのできないところまで見ることができましたが、オープン直前の3月にも、一部制限した形で見学会を開催するようです。
「地球温暖化防止キャンドルナイトinてんどう2007〜キャンドルを灯してスローな夜を〜」が、12月22日にわくわくランド多目的広場で開催されました。これは2007年2月18日に設置された天童市地球温暖化防止対策推進会議(会長:武内賢二氏)が初めて企画したもので、温暖化防止の意義を市民に伝えたい、何かを感じて欲しいという思いを形にしたイベントです。
まず午後2時から、天童オルゴール博物館となりの天童ローズスクエアを会場に、キャンドルナイトで灯されるエコキャンドル作りが行われました。天童市学校給食センターで不要になった廃食用油を再利用したもので、天童市内の高校生や東北芸術工科大学、羽陽学園短期大学などの学生ボランティアが協力しながら、家族連れや観光客が思い思いのキャンドルを作りました。
キャンドル作り会場内には、地球温暖化についてのパネル展示も行われました。地球温暖化が進むとどうなるのか、山形県内ではどういう影響が出てくるのか、各家庭でできる温暖化防止策はどういうものか、ということが子どもにも分かりやすく紹介されていました。テレビやラジオのCMでも流れていますが、レジ袋をもらわない、使わない家電製品のコンセントを抜く、という簡単なことからみんなが始めることが求められます。
そして午後4時30分、キャンドルが点燈されキャンドルナイトが始まりました。吐く息が白くなるほど冷え込むなか「寒い!寒い!」とキャンドルの点燈を待っていましたが、いざ明かりが灯されると、みなさん寒さを忘れたようにろうそくの明かりに魅入っていました。今回のキャンドルの配置は東北芸術工科大学のメンバーがデザインしたそうです。
オープニングセレモニーのあとには、ステージ上でラ・ゴスカルゴのゴスペルや片羽おどり隊の踊り、ビッグ・スウィング・フェイスで活躍している岡田吉春さんの歌によるミニコンサートが繰り広げられました。今回のイベントで使用されたキャンドルは、このあと若松寺の年越しイベントで再利用されるそうです。
市立天童病院のクリスマスコンサートが12月20日の夕方から開催されました。これは、音楽を聞いて入院患者や家族のみなさんに元気になってもらおうと職員らが毎年企画しているもので、今年は天童高校の吹奏楽部や男声合唱団「ハミングバーズ」にも協力を呼びかけ行われました。コンサートは最初に看護師らがハンドベルの「きよしこの夜」やリコーダーの演奏を披露し、続いて天童高校吹奏楽部16名がドビュッシーや沖縄民謡で会場を盛り上げました。「ハミングバーズ」は日ごろ練習している曲の中から「なかよしの歌」など4曲を歌い、最後に参加者全員で「アベマリア」を合唱して閉幕しました。