任期満了に伴う天童市議会議員選挙の投開票が行われた結果、森谷仙一郎氏が2期連続、唯一2000票を超える得票数でトップ当選を果たしました。投票率は67.74%で最低となった前回の74.52%をさらに下回りましたが、大票田の天童南部や長岡地区に候補者がいなかったことが影響しているかもしれません。前回の結果から判断すると今回は1000票強が当落ラインになるかと思われましたが、上位層の得票が多かったため、結果的には前回とほぼおなじ800票程度が境目になりました。
| 順位 | 当落 | 氏名 | 得票数 | 年齢 | 所属 | 前回得票数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 当 | 森谷仙一郎(もりや・せんいちろう) | 2395 | 49歳 | 無・現(当選2回目) | 2077 |
| 2 | 当 | 矢吹栄修(やぶき・えいしゅう) | 1919 | 33歳 | 無・新(当選1回目) | - |
| 3 | 当 | 小松善雄(こまつ・よしお) | 1877 | 65歳 | 無・現(当選3回目) | 1797 |
| 4 | 当 | 後藤和信(ごとう・かずのぶ) | 1811 | 57歳 | 公・現(当選3回目) | 1681 |
| 5 | 当 | 鈴木照一(すずき・しょういち) | 1787 | 39歳 | 無・元(当選4回目) | 1272 |
| 6 | 当 | 松田光也(まつだ・みつや) | 1756 | 55歳 | 無・新(当選1回目) | - |
| 7 | 当 | 水戸保(みと・たもつ) | 1544 | 56歳 | 無・現(当選4回目) | 1575 |
| 8 | 当 | 山口桂子(やまぐち・けいこ) | 1430 | 45歳 | 無・現(当選2回目) | 17710(補選) |
| 9 | 当 | 伊藤護国(いとう・もりくに) | 1365 | 64歳 | 無・元(当選4回目) | 1961 |
| 10 | 当 | 佐藤正男(さとう・まさお) | 1340 | 48歳 | 無・現(当選3回目) | 1313 |
| 11 | 当 | 矢萩武昭(やはぎ・たけあき) | 1321 | 62歳 | 無・新(当選1回目) | - |
| 12 | 当 | 結城義巳(ゆうき・よしみ) | 1250 | 65歳 | 無・現(当選2回目) | 1435 |
| 13 | 当 | 秋葉忠(あきば・ただし) | 1246 | 64歳 | 無・現(当選6回目) | 1023 |
| 14 | 当 | 伊藤和子(いとう・かずこ) | 1221 | 59歳 | 共・現(当選6回目) | 1286 |
| 15 | 当 | 浅井健一(あさい・けんいち) | 1217 | 68歳 | 無・現(当選5回目) | 1225 |
| 16 | 当 | 石垣昭一(いしがき・しょういち) | 1209 | 58歳 | 共・現(当選3回目) | 1007 |
| 17 | 当 | 山崎諭(やまざき・さとし) | 1162 | 58歳 | 無・現(当選3回目) | 1194 |
| 18 | 当 | 赤塚幸一郎(あかつか・こういちろう) | 1105 | 61歳 | 無・現(当選2回目) | 1146 |
| 19 | 当 | 小沢精(おざわ・ただし) | 1103 | 66歳 | 無・現(当選4回目) | 998 |
| 20 | 当 | 木村竹虎(きむら・たけとら) | 1043 | 35歳 | 民・現(当選2回目) | 999 |
| 21 | 当 | 狩野佳和(かの・よしかず) | 886 | 42歳 | 無・新(当選1回目) | 585 |
| 22 | 当 | 武田達郎(たけだ・たつお) | 856 | 67歳 | 無・現(当選2回目) | 902 |
| 23 | 外山正芳(とやま・まさよし) | 781 | 61歳 | 無・新 | - | |
| 24 | 結城昇(ゆうき・のぼる) | 765 | 52歳 | 無・新 | - | |
| 25 | 東海林仁(とうかいりん・ひとし) | 709 | 65歳 | 無・現(当選1回) | 702 | |
| 26 | 小笠原斉昭(おがさわら・なりあき) | 701 | 30歳 | 無・新 | 469 |
文化審議会は、登録有形文化財(建造物)とするよう、新たに166件を伊吹文明(いぶき・ぶんめい)文部科学大臣に答申しました。山形県内からは天童市一日町(ひといちまち)にある出羽桜美術館旧仲野家住宅を含む6件が選ばれました。出羽桜美術館旧仲野家住宅の主屋と蔵は1912年(明治45年)に建築され、1987年(昭和62年)に移築された後、出羽桜美術館として活用されています。主屋は土間や板敷きを介して畳敷き3室、背面に座敷や離れが付設していて、老舗商家の風格あるたたずまいを見せています。蔵は漆喰(しっくい)仕上げの2階建てで、1階は書院風座敷となっています。いずれも美術館として開放されていますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
斎藤弘(さいとう・ひろし)山形県知事が委員長を務める斎藤茂吉文化賞委員会は、今年度の受賞者として、天童市中里の川崎利夫(かわさき・としお)さんを含む3名を発表しました。川崎さんは40年にわたって考古学の研究を続けてきており、現在は山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館名誉館長を務めています。これまで山形県の原始・古代の歴史解明に大きな功績を残し、埋蔵文化財の普及啓発にも尽力しています。特に古墳時代から江戸時代までの歴史考古学の研究では学会でも高い評価を得ており、この分野においては東北地方の第一人者とされています。斎藤茂吉文化賞の贈呈式は11月3日、山形市の文翔館(ぶんしょうかん)で行われます。
9月16日に再選を果たした市川昭男(いちかわ・あきお)山形市長は、9月19日に山形市役所で開いた記者会見で広域合併について触れ、「できれば次の4年間で合併までいければと考えている」と発言しました。今回の選挙では、山形市、天童市、上山市、中山町、山辺町の3市2町による合併の推進を公約に掲げていましたが、市川市長は、地方分権の受け皿づくりと行財政改革の観点から広域合併は必要であるという考えを持っています。合併の組み合わせとして3市2町を想定した理由として
今後は「まずは市議会と考え方を一致させ、懇談会を開くなどして市民の考えを聞きたい。各自治体が現在、取り組んでいる行革を推進し、並行して合併の話し合いも進めたい」としています。さらに、現状の3市2町ではそれぞれ財政状況が厳しくなるという認識から「県の核として大きな都市をつくり、県都としえの役割を果たすことが大切だ」とコメントしました。
その後、市川市長は3市2町の各首長を訪問し、「天童市を含めた3市2町での広域合併」について説明し「今後、機会をとらえて話し合いを進めたい」との意向を伝えました。これに対し、各首長は以下のように回答しました。
遠藤直幸・山辺町長が述べたように、いろいろな行政課題は合併をしなくても「広域連携」という手法で解決することができます。事実、ごみ処理については、天童市は東根市、村山市、河北町と共同でおこなっていますし、消防についても同様に市町村の枠組みを超えた連携が図られています。斎藤・山形県知事のように「合併ありき」で話を進めていっては、結局のところ、また前回とおなじ道を歩むことになるでしょう。
9月16日に再選を果たした市川昭男(いちかわ・あきお)山形市長は、9月18日に山形県庁で斎藤弘(さいとう・ひろし)山形県知事と会談し、市町村合併について意見を交換しました。斎藤知事は、山形市、天童市、上山市、中山町、山辺町の3市2町の各首長は新合併特例法の期限を見据えて、住民に対して合併するかしないかの具体的な姿勢を示すべき、という自論を展開しました。これに対して、市川市長は合併は必要であると答えましたが、「市町間の合意が優先。特例期限に間に合えばいいが、(期限に)こだわらないというい選択肢もある。」と説明しました。
また、天童市を除いた2市2町による前回の合併協議が破断した要因について斎藤知事が質問したところ、市川市長は「議員や農業委員の定数、かみのやま競馬場を含めた財政問題などもあったが、合併に対する考え方の違いが大きかった」と回答しました。これに対して、斎藤知事は「住民満足度の向上には直接関係のない部分であり、地域の将来像を考え、乗り切らなければならないものだ」と発言しましたが、見方によっては、合併に賛成しない市議や農業委員は選挙で当選させないように、と圧力をかけているようにも取れてしまいます。
市川市長は、次の合併協議について「基本的な問題や、互いの自治体が考える合併の方向性について、事前に確認する必要がある。その上で、本格的な協議に入りたいと思っている」としています。
「第5回全国太鼓の競演in天童」が9月16日に天童市民文化会館で開催されました。イベントには越前権兵衛太鼓保存会(福井県)や山鹿太鼓保存会(熊本県)など県外から5団体、県内からは天童妙見太鼓保存会、龍連山と和太鼓「龍」など5団体が参加し、躍動感あふれる演奏を披露しました。会場にはおよそ250名が詰めかけ、地域に受け継がれてきた伝統的な太鼓や、現代風にアレンジされた創作太鼓など、息の合ったばちさばきや勇壮な太鼓の演奏を楽しみました。