日本原子力技術協会:トピックス

活動状況
関西電力株式会社 大飯発電所にて第80回安全キャラバンを実施

Contents

平成18年3月16日、福井県おおい町にある関西電力株式会社 大飯発電所において、第80回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会には、関西電力株式会社 大飯発電所および協力会社の社員50名が出席されました。


講演会の冒頭、関西電力株式会社 大飯発電所 所長の肥田善雄様より「NSネットは、日本における原子力に関係する会社がお互いに情報交換し、良いところは認め、できていないところは互いに指摘し合って、より良い原子力産業をつくっていく、という目的でできた。今日の講演は、我々が行なっている活動が他社では、どういう格好で行われているか、ご紹介ご説明があると思う。 常に、我々が行っている行動がこれで良いのか、これで十分なのか、ということを見直し、日々、我々が行っている活動に反映していきたいと思っており、何か一つ本日の成果として持って帰ってもらいたい。」とのご挨拶を頂きました。

安全講演会の様子

ご挨拶の後、NSネット事業部より、日本原子力技術協会の活動方針やNSネット事業部の活動状況を紹介し、引き続き、東北放射線科学センター 理事 事務局次長の高倉吉久様より「原子力発電所の一連のトラブルについて」と題してご講演頂きました。

高倉 吉久 氏

講演では、福島県の原子力安全の第一線にいた経験から、東電でのシュラウドのひび、再循環系配管のひび、格納容器漏洩率検査における不正についての紹介があった。また、
くろまるこれら一連の不祥事により、技術的な意味での「安全」の確保はもちろんのこと、地域の方々が「安心」ができるような対応が求められた。これに対し東電は、インターネット上での情報公開、再発防止対策への取り組み、地域への説明活動として全戸訪問や集落センター等での説明会の開催、東電施設内での説明会、構内企業への説明会などを実施するとともに、「所在町情報会議」「柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会」等にも積極的に協力している。 (FTV(福島テレビ)における、福島原子力発電所の番組紹介があった。)
くろまる技術的に安全であっても、社会的に安心ではないと言われている。技術屋としては、非常に困る。したがって、具体的な対応としては、技術的な安全を分かり易く説明し理解してもらうことが重要であり、そういった地道な努力が最終的には住民の安心感につながっていくと考えられる。
などの貴重なお話を頂きました。

講演会終了後のアンケートでは、

くろまる当社でも現在、美浜3号機事故の再発防止行動計画を進めているところであり、東京電力殿の事例は大変参考になりました。安全を証明し、安心を頂くのは大変難しいことですが、先生のお話のように、相手にわかるように、見える化を進めるしかないと思っています。ありがとうございました。

くろまるトラブルの問題点、再発防止策および情報公開のあり方、地元でのコミュニケーションについて参考になることが多いにあった。
くろまる原子力のトラブル対応の大変さがよく理解できた。協力会社としての協業を深めていく必要性を感じました。 などのご意見がありました。

などのご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子
西村 研司 氏

(1) 取組み紹介と意見交換

安全情報交換会では、GNF−J ウラン燃料センター 製造グループ 西村研司様においで頂き、GNF−Jにおけるインテグリティを基盤とした安全文化の醸成について詳しくご紹介頂きました。
また、関西電力 大飯発電所 品質保証室 課長 前田典幸様より関西電力殿の協力会社とのコミュニケーション活動の実施状況について紹介がありました。

紹介の後、上記の活動や取組みについて情報や意見の交換を行いました。

(2)その他


NSネット事業部の有する原子力安全文化醸成に関するデータベースや情報などについてNSネット事業部より紹介しました。

.

以 上

.


Copyright © 2005 Japan Nuclear Technology Institute, All Rights Reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /