わが国の原子燃料サイクルを支えているNSネット会員を対象に、各会員の事業形態に応じたピアレビューを定期的に実施しています。
電力会社(原子力発電所)などに対しては、米国でレビュー実績が豊富なINPOや、国際的なピアレビューを展開しているWANOとの連携をとり、現場観察を主体にしたレビューを行い、発電所の運営を支援しています。ここでは、「日々の発電所運営の中で、どのように原子力安全の確保に取り組んでいるか」について、世界の発電所運営経験の優れた事例などに照らして、長所と改善提言を抽出しています。
原子力産業を支える様々な事業を担う各会員では、事業の性格(核燃料物質の使用の有無、使用量の多寡、臨界可能性の有無など)、事業規模、規制条件等に応じて、原子力安全に向けての取り組みも様々です。安全文化推進部では、原子力発電所以外の会員に対して、各事業者の特質、ニーズに応じたレビューを行い、各会員の安全文化の向上を支援しています。
原子力発電所のレビュー状況
レビュー状況(ミーティング)
会員への安全文化の浸透・向上支援のため、以下の活動を行っています。
●くろまる
安全文化アセスメント(安全文化アンケートと現場診断)
NSネット会員を対象に定期的に安全文化アンケートを実施すると共に、事業所を訪問しインタビューによる現場診断を行い、会員の安全文化醸成活動の支援を行っています。
●くろまる
セミナー
会員の管理者層を対象に、原子力安全をテーマとした有識者による演習型及び体験型セミナーに加えて、安全文化醸成の為のセミナーを実施しています。
●くろまる
安全キャラバン
NSネット会員の事業所を巡回し、有識者による広く安全文化をテーマとした安全講演会や、事業所関係者と原子力安全に関する情報交換を行っています。
●くろまる
教材等の提供
セミナー、安全キャラバンでの講演などをもとに、小冊子を作成し、会員へ配付しています。また、安全文化に関するテーマでe-learning教材を作成し、会員へ提供しています。
体験型セミナーの様子
安全講演会の様子