安全キャラバン

活動状況 安全キャラバン

Contents
財団法人電力中央研究所 我孫子運営センター にて
第68回安全キャラバンを実施

平成16年12月15日、 千葉県我孫子市にある 財団法人電力中央研究所 我孫子運営センターにおいて、第68回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会には、 我孫子運営センターをはじめとして我孫子地区に勤務する電力中央研究所職員 70名が出席されました。
講演会の冒頭、 財団法人電力中央研究所我孫子運営センター長 佐藤 秋生氏 より、「電力中央研究所も NSネット会員企業として、いろいろ努力をしているが、ヒヤリハットというような事例も含めるとトラブルが発生している。このような安全問題について、ご講演を伺いながら、もう一度みんなで考え直したいと思っている。」とのご挨拶がありました。

講演会の様子

ご挨拶の後、NSネット 笠井安全部長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、北陸電力株式会社 原子力技術研修センター 嶋田 篤 氏より、「安全確保の取り組み-志賀原子力発電所- 」と題して、ご講演いただきました。

嶋田 篤 氏

講演会では、

志賀原子力発電所におけるヒューマンエラー防止活動 等に関する取り組みについて2号機建設工事での実例を交えてご紹介頂きました。

しろまる北陸電力では安全確保最優先の社長メッセージのもと安全に関する全社展開が行われている。このメッセージは全従業員が見られるように、職場の至る所に掲げている。 発電所ではこのメッセージを受けて運営方針を定めている。特にトラブルの 7割を占めるといわれるヒューマンエラーの防止活動を実施している。
しろまる定検時では、単純ミス撲滅運動を展開するとともに、トラブルで大きな割合を占める「水漏れ」に特化した KY活動(危険予知活動)を実施している。また職場活動を活性化させるため、日本プラントメンテナンス協会のTPM手法を使ってマイプラント意識、自主保安活動の向上に努めている。
しろまる2号機建設工事の関係のトラブルでは、労働災害が課題である。これまでに延べ153万人が工事に携わっており、これまでに休業1日以上の災害が11件発生している。
このようなことから、工事現場では協力会社なども含めた自主的な安全衛生推進組織を作り、勉強会の実施、資格の取得、安全事前審査会の実施等、アグレッシブな安全管理活動を展開している。

とのお話をいただきました。

講演会終了後のアンケートでは、

くろまる

志賀原子力発電所の精緻な安全確保方策について、当所の研究活動(室内実験、野外試験等)へ様々な形で反映できると考える。

くろまる
規模の違いはあるが、現場での事故事例を交えた説明は参考になることがあった。安全確保の取り組みは、日々の地味な取り組みの積み重ねであることを改めて再確認することができた。
くろまる
安全面についてさまざまな監視を行っているにもかかわらず、労働災害が発生していることに驚いた。労働災害を未然に防ぐのには、細心の注意を払わなければならないという認識を新たにした。
くろまる
1号機のトラブルで水漏れが多い点に対して、5つのKYという措置がとられ、対応されたことが参考となった。

などのご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子
木村 匡宏 氏

安全情報交換会では、(財)電力中央研究所よりご要望があった日立製作所における相互評価で良好事例として抽出された「 過去のトラブル事例における再発防止策の現場教育と教育時の工夫 」について、 日立製作所原子力製造部 主任技師 木村 匡宏氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。

主な情報・意見交換として、

くろまる

災害デモ教育を実際に実施するのは、マンパワーの面でも大変かと思うが具体的にどのように行っているのか。

しろまる 全部の作業者を集めて年に4回程度、一回あたり1時間ほどで実施している。
くろまる チェックシートの項目が多すぎるとマンネリ化に繋がる恐れがあるが有効活用方法としてどのようなものがあるのか。
しろまる 数が多くなりすぎると良くないので重要度に応じて数を厳選するなどの見直しを行っている。

などがありました。

以 上

Copyright © 2005 Japan Nuclear Technology Institute, All Rights Reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /