安全キャラバン

活動状況 安全キャラバン

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中国電力(株) 本店にて
第42回安全キャラバンを実施

平成14年10月11日、広島県広島市にある 中国電力株式会社 本店において、
第42回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会には、中国電力(株)本店、島根原子力発電所、および協力企業の社員約50名が出席されました。
講演会の冒頭、中国電力(株)電源事業本部部長(原子力) 岡田 吉種 氏より
「現場の皆さんが納得できる科学的合理性を持った基準・規制が根本にないと、いくら安全問題を議論しても、なかなか皆さんの意識の中にしっかりと根付くのは難しいと思っている。今日はそういったことについて、この安全キャラバンで再認識をして頂きたい。」
とのご挨拶を頂きました。

講演会の様子

ご挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介。
引き続き、元 核燃料サイクル開発機構 大洗工学センター 安全管理部長 成田 脩 氏より、「環境状況の変化と安全の取組み」と題して、ご講演いただきました。

成 田 脩 氏


講演では、核燃料サイクル開発機構がもんじゅ事故、アスファルト事故を受け、どのように旧動燃組織を改革し、新組織へ移行したのか、その過程における種々の活動をご紹介頂くとともに、安全活動を継続して実施する場合にその妨げとなる問題点、環境の変化に耐えられるシステム構築などについて、ご紹介頂きました。

講演会終了後のアンケートでは、
くろまるリスクマネジメントをきちっと行うことが大切であると言うことが分かった。
くろまる事件事象について詳細に説明して頂いたことはとても興味深く有意義であった。

など、多数のご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

(1) 良好事例の紹介と意見交換

平 清 利 彦 氏
岡 本 幸 久 氏

安全情報交換会では、まず相互評価の良好事例紹介として、中国電力(株)より要望がありました関西電力(株) 大飯発電所における事例 「定期検査の計画と工程管理」 について、関西電力(株) 保全計画課 平清 利彦 氏 並びに 岡本 幸久 氏においでいただき、詳しくご紹介頂きました。

主な情報・意見交換として、
くろまる工程管理面では、どのような期間短縮手法を取っているのか?(中国電力)
しろまる原則、起動試験まではキーデートの前倒し、および体制変更を伴う前倒しは行わず、計画工程で安全確実に進捗させることを優先し、起動試験から作業進捗に応じ前倒しをしている。
ただし、起動試験までであっても後工程に余裕を持たせるため、可能な限り前倒しを実施しており、それは日々のミーティング、週間のミーテイング等により決定している。
これらの情報は、定検工程管理システムにより当社・各協力会社が閲覧できるようになっている。(関西電力)

くろまるクリティカル工事の中でシフト作業をしていない作業はあるか?(中国電力)
しろまる1次系弁・ポンプ点検がある。
現状、弁は日勤残業ベースのグループ制で実施しており、協力会社の体制等の問題でシフトは実施していない。(グループは最大で3〜5名の11グループ)
ポンプについては、必要に応じシフト作業を実施している。
ただ、この期間については、特別工事のRCP ISIを実施する場合があり、その時はこちらがシフト作業・クリティカル工事となる。(関西電力)

くろまる官庁検査などで工程が変更になった場合は、どのように対処しているか?(NSネット)
しろまる工程作成については、定検工程管理システム(アルテミスシュガー)を使用しており、作成当初の時点で各アクティビティに条件等を入力しておけば、後で変更になった日を入力すれば自動的に変更できるが、現状は手動で変更している。 (関西電力)
などがありました。


(2) 企業倫理に関する情報の紹介と意見交換

次いで、NSネットよりが設立以来取り組んできた、企業倫理、技術者の倫理について、海外および国内の実例をもとに、倫理感の徹底に資すると考えられる点を紹介しました。

この倫理の問題については、
くろまる倫理プログラムには、本来ボトムアップ手法が重要ではないのか?(中国電力)
しろまる倫理プログラムがきちんと機能するためには、トップのリーダーシップが必要である。(NSネット)
倫理規定をお題目にしないよう、現場と整合を取りつつ進めなくてはいけない。(NSネット)

などの意見交換を行いました。


以 上


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