安全キャラバン

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東北電力(株) 女川原子力発電所にて
第36回安全キャラバンを実施

平成14年5月31日、宮城県牡鹿郡女川町及び牡鹿町にある 東北電力株式会社 女川原子力発電所において、第36回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会には、女川原子力発電所の所員および協力企業の社員約100名が出席されました。
講演会の冒頭、梅田発電所長より「安全な状態が長く続くと、安全意識が希薄になる。本日の安全キャラバンは、安全に対する意識を覚醒するためにも非常に意義深いものであり、安全意識の高揚に努めて頂きたい。」とのご挨拶がありました。

講演会の様子

挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介。

引き続き、元 日本原電(株) 最高顧問 板倉 哲郎氏より「原子力安全の心構え」と題し、ご講演を頂きました。

板 倉 哲 郎 氏

ご講演では、
「原子力は潜在的には危険なものであることを認識した上で、作業にあたることが必要。」 「原子力に対する基本的な教養を持つべき」 「発電所全体の安全は、作業者一人一人の安全な作業によって保たれている。」
といった安全について従事者各員の心構えを説かれるとともに、
「原子力は人類のために必要であり、原子力に従事する者として自信を持って胸を張ってやっていこう」
というエールを送られました。

続いて、三菱電機(株)原子力品質保証部長 白石 康夫 氏から、「三菱電機における現地作業での安全・品質向上活動について」という題で、ご講演を頂きました。

ご講演では、「三菱電機の現地作業における不適合事例及びその分析結果」、「作業ミス防止活動」について具体的事例を交えてご紹介頂き、さらに作業ミス防止策への新しい挑戦として取り組んでいるヒューマンエラー事前分析手法(MAPLE分析)についてご紹介頂きました。

白 石 康 夫 氏

講演会終了後のアンケートでは、

「原子力安全の心構え」
くろまる「安心と安全は違う」「一般知識の重要性」等、経験を踏まえたお話は
大変感銘した。今後、地域の方へ接する場合の参考にしていきたい。
くろまる原子力発電に携わるものに対し、心強い激励の言葉を頂いた。

「三菱電機における現地作業での安全・品質向上活動について」
くろまる安全と品質の向上は、現場でのエラーの再発防止をより深く掘り
起こすことが必要であり、また、協力企業を含めた作業者全体への
周知、教育が必要と感じた。
くろまる品質向上活動は、作業を実施している個人自らが考えなければ
ならないと感じた。

など、多数のご意見をいただきました。

意見交換会

意見交換会の様子

意見交換会では、NSネットより相互評価(ピアレビュー)の実施状況とその中から抽出した良好事例について紹介。また、会員用Webサイトと安全教材等も紹介しました。
一方、東北電力からは、『女川原子力発電所 安全運転宣言』をはじめ、安全文化醸成、モラル向上などに対する取組み状況について紹介がありました。
その後、意見交換を行い、

くろまる相互評価(ピアレビュー)を受けることの負担は大きいが、情報交換が
行えることはお互い有意義だと思う。今後は情報交換を中心とした
機会も必要ではないか。

などのご意見を頂きました。

以 上


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