安全キャラバン

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財団法人 電力中央研究所 狛江地区にて第20回安全キャラバンを実施

平成13年7月6日、東京都狛江市にある(財)電力中央研究所 狛江地区において、第20回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会には、狛江地区の職員および協力企業の社員約90名が出席。
講演会の冒頭、西島 原子力情報センター所長より「狛江地区においては、原子力の他さまざまな分野の研究を行っているが、NSネットの目指す原子力安全文化の共有について広く一般の安全文化として捉え、今後の業務の教訓として生かしてもらいたい」との挨拶がありました。


講演会の様子

挨拶の後、NSネット梅津事務局長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、核燃料サイクル開発機構 東海事業所 保安管理部長 金盛正至氏より「JCO臨界事故とその後のリスクコミュニケーション」と題し、JCO臨界事故時におけるサイクル機構の具体的な支援活動や、その後の同機構における安全推進への取組み、そして、地域社会とのリスクコミュニケーションの構築に関する講演がありました。

金 盛 正 至 氏

金盛氏の講演では、
「安全管理から危機管理へ。自主保安体制としての危機管理体制の強化や労働安全衛生・教育訓練をいかに充実していくかが大きなポイントになる。」
「サイクル機構東海事業所の安全専門委員会には、外部専門家としての地元有識者の方にも参加していただき、ご意見をいただくこととしている。」
「『何かおかしい、不安全だと感じたら、仕事を止めること』が重要である。」
「原子力の研究開発業務には潜在的リスクが潜んでいることを認識したうえで、防災体制や安全確保をはかっていくことが重要であり、リスクの内容、それを防ぐために行っていることなどを、地域の方々と緊密にコミュニケーションしていくことを目的として、『リスクコミュニケーション研究班』を設置し、活動している。」

など、具体的なお話しがありました。

講演会終了後のアンケートでは、

くろまる「原子力」は事故の大変少ない技術として熟成が進んで来ていますが、一度、事故となると、特に公衆、社会の意識に与えるインパクトが他の技術と比べて、桁違いに大きいことを我々は常に認識しておく必要があると、改めて感じました。
くろまる JCOの臨界事故に携わった経験に基づく講演により、リスクコミュニケーションの大切さと情報公開の重要性が良くわかった。
くろまる JCO臨界事故の当時の状況について、詳細に説明して頂いた。このような詳細な事項を、各事業者に伝えることは大変有効であり、今後も続けていってもらいたい。

など、多数のご意見をいただきました。

意見交換会


意見交換会の様子

意見交換会では、NSネットより相互評価(ピアレビュー)の実施状況、会員用Webサイト等を紹介。
電力中央研究所からは、「放射性物質取扱に係わる緊急時対応マニュアル」を策定し、地元消防署と共同で当該マニュアルに沿った緊急時対応訓練を実施しているなど、狛江地区の安全衛生活動、"開かれた研究所"を目指して実施している子供を対象としたイベント、周辺住民の方への研究所の公開見学会等について紹介がありました。
その後、意見交換を行い、
くろまる原子力産業界全体における安全性向上に向けたNSネットの活動について、広く一般の方々へも紹介することも必要ではないか。
などの意見がありました。

以 上

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