山口県BBS連盟の公式ホームページです。BBS運動(Big Brothers and Sisters Movement)をする山口県の青年が主体で活動している更生保護関連ボランティア団体です。
最近の記事

チュウBメルマガ VOL.299・令和5年度中国ブロック再犯防止シンポジウム

投稿日 : 2023年12月30日 最終更新日時 : 2024年1月6日 投稿者 : 山口県BBS連盟事務局長 カテゴリー : , , ,

チュウBメルマガ VOL.299
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だいやまーく令和5年度中国ブロック再犯防止シンポジウム◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

12月2日(土)に、中国ブロック再犯防止シンポジウム『検察庁が関わる社会復帰支援・多機関連携〜入口支援の一層の強化を考える〜』について、当連盟会長 後藤利幸からの報告です。
https://www.kensatsu.go.jp/kakuchou/h_hiroshima/kouhoutop_00002.html
(広島高等検察庁ホームページより)

まず、初めに主催者の広島高等検察庁 和田雅樹検事長から「刑法犯で検挙された方の50%が再犯者で高止まりとなっている。生きづらさが原因で地域社会での見守りがあってこそ立ち直ることができ、行政(検察庁・保護観察所・市町村)と地域社会が連携することが重要である。」と開会のあいさつがありました。

続いて、(株)テレビ新広島代表取締役社長 箕輪幸人さんの基調講演『再出発する人を支援すること』が行われました。
箕輪さんは、(株)フジテレビジョンへ入社され、長い間報道記者を勤められ、その時代のエピソードを交えながら「記者は人を相手にする仕事。人から話を聞き出す仕事で、それを行うには信頼関係が重要である。馬が合わない人とも信頼関係を築かなければならないこともあるので苦手意識を持たない。あきらめてはいけない。人を変えることはできないが、自分が変わることはできる。変わることは自分(本人)でないとできない。本人が自分の生活を大切にしていく事と、その支援が重要である。」とご自身が経験された『人とのつながり』の重要さ、それこそが支援になるとお話されました。

基調講演のあと、パネルディスカッションが行われました。
1「長期間野宿生活をして住居のない刑法犯(建造物侵入罪)への生活困窮者自立支援センター(1)との連携。」
2「住居不定無職の刑法犯(窃盗犯)への就労支援事業者機構(2)との連携。」
3「住所不定無職で多額の借金を抱えた高次脳機能障害(3)のある刑法犯(窃盗犯)への地域生活定着支援センター(4)との連携。」
4「精神疾患があり、支援を拒否する刑法犯への市町村の重層的支援推進機関との連携。」
この4つの多機関連携の事例により苦労した点や工夫した点などの意見交換とその後の経過(結果)について発表がありました。

閉会のあいさつで法務省中国地方更生保護委員会の鈴木庄市委員長から「人を変えることはできないが、自分は変わることはできる。そのためには自分は地域に貢献している自己有用感を持たせること、居場所づくりが大切。立ち直りを支えるためには、その人に合った支援が大事で、多機関連携が重要である。」と総括され、シンポジウムは終了しました。

★感想★
広島地区BBS会 宮﨑琴音さん(広島大学 法学部 3年)

講演を通して印象に残ったのは「人は変えることはできないけど、自分は変わることはできる」という言葉でした。決意、思うことは誰にでもできる、そこからどう動くか、どう生きるかは本人次第。

私たちにできることは、そのように行動を決めた人の妨げとなるものを取り除くこと、そのように決意するためのきっかけを与えることなのではないかと思いました。社会の犯罪者への偏見はなくなりません。講演の中で、自分が犯罪者になるかもしれないという意識が欠けていると言われたとき、ハッとしました。もちろん犯罪は許されるものではないし、強い意志を持って犯行に及ぶ人もいます。けれどすべての人がそうではない。私たちは更生しようとしている人たちを支えると同時に、更生できる社会を実現しなければならないのだと講演を通して学ぶことができました。

パネルディスカッションでは多機関連携がどのように行われているのか実例をもとにお話がありました。印象に残ったのは、支援を拒否された精神疾患のある方の事例でした。福祉支援は同意が基礎となるため、支援を拒否する方への支援は限界があった。と報告。様々な機関が連携することで良い方向に向かっていることは確かですが、それでも解決できないこともある。この支援を拒否される方に対してどう関わっていくか、極めて困難と思いますが社会につなげること、また社会も受け入れる姿勢が重要だと感じました。

(*1)「生活困窮者自立支援センター」について
https://www.f-shakyo.net/jiritusien-center/
((福)福山市社会福祉協議会ホームページより)
登壇された、福山市社会福祉協議会 生活困窮者自立支援センター所長 鳥海洋治さんは、福山地区BBS会会員で、嬉しかったです。

(*2)「就労支援事業者機構」について
https://www.siensha-kiko.net/business.html
((認特)全国就労支援事業者機構ホームページより)

(*3)「高次脳機能障害」について
http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/rikai/
(国立障害者リハビリテーションセンターホームページより)

(*4)「地域生活定着支援センター」について
https://hacsw.jp/lifefixing/
((公社)広島県社会福祉士会ホームページより)

---------------【配信日:2023年12月30日】
にじゅうまるBBS会員、その他のみなさんへ
チュウBメルマガは、中国地方のBBS活動を中心に、BBSなどについての情報をみなさんにお伝えするツールです。

BBS運動(Big Brothers and Sisters movement)とは、非行少年を含む、生きづらさを抱えている子ども・若者たちなどと、兄や姉のように同じ目の高さで寄り添い、少年たちと会話をしながら一緒に考え、一緒に学び合いながら、少年たちの立ち直りや再チャレンジを応援し、また非行を未然に防ぎ、再非行が起こらない地域社会を目指す『更生保護』を担う、青年ボランティア運動です。

★チュウBメルマガのバックナンバーが、山口県BBS連盟ホームページに掲載されています。
http://www.bbs-yamaguchi.org/?page_id=2283

BBS活動について、特定非営利活動法人日本BBS連盟ホームページを
https://www.bbs-japan.org/activity.html

Twitter(X)は
https://twitter.com/bbsjapan

★賛助会員を募集しています★
https://www.bbs-japan.org/join.html
(日本BBS連盟ホームページより)

(注記)名刺交換させて頂いた方等へ配信しております。配信停止されたい方は、下記メールアドレスまでご連絡ください。

配信元:中国地方BBS連盟事務局
mailto:newsletter@chugoku-bbs.org
(事務局:法務省中国地方更生保護委員会 内)

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 (注記) が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

カテゴリー

法務省

法務省

こどもの人権を守ろう!

こどもの人権を守ろう!

"社会を明るくする運動"〜犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ〜

"社会を明るくする運動"〜犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ〜

山口県PR本部長ちょるる公式ウェブサイト

山口県PR本部長ちょるる公式ウェブサイト
PAGE TOP

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /