『比較のなかの福祉国家』
埋橋 孝文 20030130 ミネルヴァ書房,362p.
last update:20110416
■しかく埋橋 孝文 20030130 『比較のなかの福祉国家』,ミネルヴァ書房,362p. ISBN-10:4623037452 ISBN-13:978-46230374527 3500円
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[kinokuniya] ※(注記)
■しかく内容
内容(「BOOK」データベースより)
比較福祉国家論は、今日、静態的な類型化にとどまっていない。今後の進むべき針路や社会保障の具体的なPolicy Makingを考える際に重要な示唆を与える。本書は比較福祉国家論の理論的・実証的深化をめざしている。
内容(「MARC」データベースより)
国際比較研究は今や「静」から「動」へとその歩みを速めている。日本はどこにいるのか、そしてどこに行こうとしているのか。今後の進むべき針路に重要な示唆を与える、理論的・実証的な比較福祉国家論。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
埋橋 孝文
1951年生まれ。1983年関西学院大学大学院経済学研究科後期博士課程修了。現在、日本女子大学人間社会学部教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■しかく目次
『講座・福祉国家のゆくえ』刊行にあたって
序論 比較福祉国家論の視点と課題
?T 比較福祉国家の展開
第1章 福祉レジーム論の展開と課題――エスピン-アンデルセンを越えて?
1 福祉レジーム論の現在
2 福祉レジーム論の理論構造
3 福祉レジーム論の深化――生産レジームと東アジアモデル
4 ワークフェアと脱商品化論
第2章 福祉国家動態論への展開――ジェンダーの視点から
1 エスピン・アンデルセンが問いかけたこと――福祉国家「形成」と「持続」の論理
2 ジェンダー視点からの代替的類型論
3 類型論の動態化モデル
4 規範論的展開の方向性
5 動態論と規範論との接合――「日本モデル」の将来
第3章 「福祉国家」と労使関係の理論――歴史と比較の視点から
1 福祉国家の理論と労使関係
2 福祉国家の歴史的な発展と労使関係
3 「福祉国家」類型と労使関係
4 「福祉国家」の再編成と労使関係
第4章 労働市場規制と福祉国家――国際比較と日本の位置づけ
1 労働市場規制と福祉国家の類型論
2 雇用と福祉の国際比較
3 「雇用保障」を担保するもの
4 労働市場規制と福祉国家の間
第5章 勤労者家計構造の国際比較――日・米・韓・独の比較
1 家計構造の国際比較と福祉レジーム論
2 収入構造――日本だけが「勤め先収入単一型」
3 消費支出構造――子ども関係支出重視型の日本
4 非消費支出構造――老齢年金重視型の日本
5 福祉レジームと家計との関係
第6章 教育システムの国際比較――福祉国家における教育戦略の展開に注目して
1 教育システム比較のための着眼点
2 五カ国の教育システムの概観
3 就学前教育と児童ケア
4 義務教育と後期中等教育
5 中等教育と成人のための教育
6 教育システムと教育戦略
?U 福祉政策の国際的動向と日本への示唆
第7章 年金レジームと脱貧困化――OECD諸国の年金制度の機能と制度改革
1 各国の年金制度の位置付け
2 制度を規定する要因
3 実証分析
4 制度改革の方策と動向
第8章 ドイツの介護保険制度と日本――利用者本位の介護システム構築に向けて
1 諸外国の介護保険制度の特徴
2 ドイツにおける介護保険制度――日本の介護保険制度と比較して
3 ドイツの介護サービスと利用者介護
4 利用者本位の介護システムの構築に向けて
第9章 比較のなかの家族政策――家族の多様化と福祉国家
1 福祉国家と家族
2 これまでの比較福祉国家研究と家族政策分析
3 比較のなかの家族政策
4 家族支援パッケージの比較研究
5 家族の多様化と脱家族化指標への課題
第10章 公的扶助制度をめぐる国際的動向と政策的含意――二つの要請の狭間にあって
1 福祉国家レジームと公的扶助制度
2 二つの要請の狭間にあって
3 ワークフェアと公的扶助制度
4 失業保険制度と積極的労働市場政策(ALMPs)
5 わが国への政策的示唆
あとがき
索引
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:
樋口 也寸志