[Lecture]Zine制作ワークショップ運営にあたって注意すべきいくつかの事柄
Theme:"Things to Be Careful of When Organizing a Zine-Making Workshop"
Date:April 13, 2017 (Thursday) 13:10-14:40
Venue:同志社大学今出川キャンパス クラーク記念館CL25教室
(Doshisha University Imadegawa Campus [Kyoto, Japan])
Guest Speaker (Lecturer):
村上 潔(
MURAKAMI Kiyoshi)
*同志社大学経済学部
山森亮ゼミ&
〈Kyoto Basic Income Weekend 実行委員会〉合同企画
last update: 20170419
【Index】
■しかく告知(Announcement)
4月22日(土)11:00〜17:00、〈本町エスコーラ〉にて、《Kyoto Basic Income Weekend:参加型プレイベント:ベーシック・インカムの庭》を開催します。
[Info]
https://www.facebook.com/events/1317120938382695/
当日のプログラムの一環として、Zine制作ワークショップを企画しています。それに先立ち、ジン・カルチャーとフェミニズム/社会運動の関係に注目して研究を進めている村上潔氏を招いて、Zine制作ワークショップを運営するにあたっての注意点をレクチャーしてもらう場を設けました。当日の企画を適正に進行するため、またDIYカルチャーのエッセンスを把握するため、ゼミ生・実行委員会メンバーの積極的な参加を期待します。[文責:実行委員会有志]
村上 潔(むらかみ・きよし)
1976年、横浜市生まれ。湘南経由、町田市育ち。現在、立命館大学生存学研究センター客員研究員ほか。専門は現代女性思想・運動史。神戸市外国語大学での担当科目《ジェンダー論入門》では、2016年度に「Grrrl / Queer / Feminist Zines」というテーマで講義を展開した。2016年10月から、京都で毎月第2金曜日の朝に《Morning Zine Circle》を開催している。
My Page:http://www.arsvi.com/w/mk02.htm
Twitter:@travelinswallow
■しかくトーク内容(Contents of the Talk)*Total Time: 60min.
●くろまる1.前提:Zineとは何か/ジン・カルチャーとはいかなるものか(Premises: What are zines? / What kind of thing is zine culture?)
・有志による非営利・少部数の自主制作出版物
・「ジン=パーソナル・ポリティカル・パワフル」
【参考1】
*「個人的なことは政治的なこと」
・ファンジン
・パンク
・DIY
・女性解放運動
・フェミニズム
・Riot Grrrl
・POC (People of Color) / WOC (Women of Color) / Queer
・DIYカルチャー
・アンダーグラウンドカルチャー
・カウンターカルチャー
*「世界中のファシズムと差別に対する闘いにおける武器」
【参考2】
・マージナライズされた人々の抵抗のツール
【参考3】
*文化における白人男性中心主義
・「持たざる者」の表現/連帯手段
【参考4】
・反消費主義/反資本主義
【参考5】・
【参考6】
・反権威主義
【参考7】 【参考8】・
【参考9】・
【参考10】
*大手メディア/スターシステム/アカデミズム(大学)
cf. ◇村上潔 20170417
"Notes on Women's Autonomous Cultural Scenes (1)"
●くろまる2.Zine制作ワークショップ運営の理念・手続き・方法と注意点(Principles, steps,methods, and things to be careful of when organizing a zine-making workshop)
◇Grrrl Zines A-Go-Go "Zine Workshop Guide + Resources: Tips and tricks on how you can start a zine workshop group yourself"(=村上潔訳 20170418
「【翻訳】ジン・ワークショップ・ガイド+リソース――あなたが自分でジン・ワークショップ・グループを始めるためのヒントとコツ」)
の確認
+
■しかく制作前にファシリテーターが伝えるべきこと
◇会場(の備品)利用に関する注意
◇テーマ・ジャンル・形式の確認
◇ジン・カルチャーとその理念に関する簡単な解説
■しかく制作前に全員でしておくべきこと
◇(設定するのであれば)役割分担
*ファシリテーターが恣意的に/一律に割り振らない
*参加者全員の合意形成で決める
◇完成したジンの公開・配布のありかたに関する合意形成
*営利目的に利用しない
*特定の人/組織のキャリア形成に寄与する「業績」としない
■しかく制作中にファシリテーターが留意すること
◇作業が遅い人、うまく自己表現できない人の焦りを和らげる。可能なら何らかの提案・アドバイスをする。
◇どうしてもできない人には途中で制作をやめる自由があることを伝える。やめる選択をした場合には、?@あいたページをどう調整するか検討する。?Aその人が代わりにできる作業があれば、それを担当してくれるよう提案する。
■しかくできればやったほうがよいこと
◆だいやまーく制作前
◇ファシリテーターの自己紹介
◇参加者の自己紹介(少人数の場合)
◇テーマ設定の経緯・コンセプトなどを簡単にまとめたプリントの配布
◇見本誌の回覧
◆だいやまーく制作後
◇(一人が一冊のジンを作る場合)交換[Swap]★
◇参加者同士での感想の共有[Share]★
◇リーディング(自分の/他人の作品)★
★「作って終わり」にしない――フィードバックする/理解しあう
◇ファシリテーター/参加者の今後の活動告知
■しかく主催者によるレポート(Organizer's Report)
■しかく参加者の感想・レポート(Participants' Feedback/Report)
■しかく関連情報(Related Information)
◇神戸市外国語大学2016年度前期科目《ジェンダー論入門》
"Grrrl / Queer / Feminist Zines"(担当:村上潔)
◇MURAKAMI Kiyoshi, April 2016 - August 2016,
"[Serial Publication] Notes on Grrrl / Queer / Feminist Zines"
◇
翻訳(村上潔)
◇MURAKAMI Kiyoshi 20160923
"Report: ASIAN ZINESTER ASYLUM (September 13, 2016 / Shinjuku, Tokyo)"
◇行司千絵(記者) 20161012
「自身の思いつづる「ZINE」――歴史的背景や意義探る:中京で14日」,『京都新聞』朝刊23〔地域〕面 *村上潔への取材記事
◇2016年10月14日−(毎月第2金曜日)
《Morning Zine Circle》
10:00〜11:00 於:Cafe Phalam(カフェパラン)
◇2016年11月20日
[Lecture & Workshop]「ZINEを通して学ぶこと・できること――思いをシェアする/運動を知る/文化をつくる」
14:00〜17:00 於:ナゴヤ駅西 サンサロ*サロン
◇2017年01月29日
[Lecture & Workshop]「アクティヴィズムとZINE――マージナルな立場からの発信とその共有」
14:00〜16:00 於:京都YWCA
◇2017年02月04日
[Talk]「ZINE・ラジオ・都市空間――DIY文化の「場」」
20:15〜20:45 於:LOSER
◇2017年04月07日− 神戸市外国語大学2017年度前期科目《ジェンダー論入門》
「女性がつくる自律的文化シーン――メディア・空間・アクティヴィズム(Women's Autonomous Cultural Scenes: Media, Space, and Activism)」(担当:村上潔)
◇2017年04月23日
[Talk]「ジンとフェミニズムの古くて新しい関係」
17:00〜19:00 於:art space tetra
◇2017年05月20日
[Zine Talk]「イギリスにおけるジン・フェスト/ジン・ライブラリー/ジン関連プロジェクトの概要」
16:00〜16:30 於:三島市民生涯学習センター 5F 手芸室
*作成:
村上 潔(
MURAKAMI Kiyoshi)
UP: 20170401 REV: 20170402, 10, 19